• 2017/05/13
  • by 道太

神谷

僕は神谷という男が好きだ


かれこれもう出会って20年
一緒に仕事をしだして今年の9月で10年にもなる◎

高校時代に出会ってすぐインスピレーションを受け
こいつ最高!一生の友だわ!!などと思ったわけでもなく

たまたまが重なり、結果いま一緒の仕事をしている


20年を踏まえて、こいつ最高だな、と思うし
10年の波乱万丈を超えて今、やっぱり単純に好きなんだと思う◎



波乱万丈の10年、浮き沈みはあれど
一つだけ、本当に一つだけ阿佐ヶ谷の旧店を始める前に決めたことがある


「俺らが店のせいで仲悪くなるんだったら、その時は潔くやめよう」と◎


心のどこかできっとそれが大きな保険になっている◎

好きなことを仕事にして、逃げ場をなくすように、
それにすべてを費やし、失敗したとき、どうしようもない途方に暮れる

それが怖かったんだけど、好きなことをして失敗しても
この言葉の効力があるうちに決断をすれば
まだきっと神谷が残ってくれる

そういった保険だ◎


何度も大変な波が来たりした、そのたびに
あきらめず前を向けたのはきっとその言葉が後ろ盾になってくれ
辛い環境でも前に進むことができたのだと思う◎




さて、8日にこっそりと神保町の新店舗「土ノ日 青二才」がスタートした◎

本当は、盛大にレセプションをして華々しく、楽しくスタートを切りたかったのだが
神保町店の2周年とも被り、あえて通常営業を数日間してからのお披露目会といった体になったわけだ


思い付きでとりあえず「えいやっ!」と始め
ヒーヒー言いながら、なんとか山を乗り越えながら
ゆっくりと形になっていけばいいかな、なんていう楽観的な僕と対照的に

神谷は昔からストイックに完成度を求め、
その都度質の高いものを生み出してきた◎

今回の土ノ日の開店に際しても
こんなものまで用意されているんだ、などと驚くようなこともあった◎



が、ランチのオープン日

ふたを開けてみれば
周りの店よりも圧倒的にヒマ

な、上に
何にもうまく回らない、ご飯も残って帰ってくる


全員が及第点を取れるように準備していた神谷の心が傷ついたのが目に見えて分かった


「チクショー、悔しいな」


オープンまでにどれだけ労力を割いたか



日に日に疲れていく神谷を見て

大丈夫だろうか、とにかくオープンまで漕ぎつければ、なんとかなる


そんな、また出た僕の楽観的視点がいとも簡単に崩れた


オープン後、また問題点がいろいろと洗い出され
すでに何日も家にまともに帰れず、眠れもしていない神谷を動かしているのは

自身への戒めとかプライドとか、そんなもののみだった


ランチをうまく回せるようになるため、寝ずに新しい看板を準備し
人の配置やシステムをもう一度考え直し、翌日のランチは少し良くなった◎


良くはなったが、いまだ眠れる時間も少ない
営業が終わっても、明日やこれからの準備のためにすることが山のようにある

週末の営業後、気が付くと神谷が床で寝ていた





ソファーや椅子でもなければ
絨毯でも、フローリングでもない

冷たいコンクリートの上で、だ




寝たというより、朽ちていたのか


隣を見ると、キッチンでずっと頑張ってくれているフミちゃんも
カウンターに突っ伏して寝ていた



僕も、日記を書こうかと思ってみたものの
やはり寝た


誰もがつらい中だからこそ
神谷はもっと自分を追い込む、みんなよりも
もう一つ辛いことができるのだと



10年前にオープンしたころ
神谷はよく風邪を引いていた

大事な時に限って体調不良で不参加
などということも多々あった


先日ふと
「そういえば最近風邪ひかなくなったんだよな俺」

といっていた



「まぁ、きっと10年前とは覚悟が違うんだよなきっと」

などと自分で言って笑っていたが


これは大変だ


僕の唯一の長所が

風邪を引かないこと

(無事これ名馬)こそ最強だと思っていたのに


ウサギとカメで

居眠りをしないウサギのようになってきてしまったのかと思う


カメ(=僕)は一生追いつけないような気にもなる



なにかやってあげられることはないかと思い、聞くが

「本気でやばくなったらちゃんと言うけど、まだ全然大丈夫
社長はちゃんと、遊んでてください」

と返ってくる◎


なんだか、店とかの前に
この人と友達になれて、それが続いていて良かったな、と思う◎



こんな文を書いている最中も
まだ、土ノ日、問題は山のようにある◎

明日のイベントも
それが終わっても、だ


来世は現世の真反対になるようなことを聞いたことがある気がするが

ぜひ、来世は僕が仕事をして神谷を楽にさせてやりたいと思う◎



さ、明日は13時から神保町で青二才のお祝いだ◎

どうぞ、みなさま、うちの優秀なスタッフがほぼ全員参加します◎

褒めてやってください◎

そして、なにより神谷を労ってあげてください◎









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