その後、予定通りに手術が行われた
若い体は
癌細胞をどんどん繁殖させてしまう
と不安ではいたけれど
手術は無事に成功した◎
手術が無事に終わった安心感からか
杏理の日記の言葉たちが
いきなり鮮やかな血色を帯びた物のように心に入ってきた◎
『痛い痛い!!マジで痛い!!!』っていう
術後の痛みを表す本気の文章でさえも
笑ってしまったほどだ◎
本人は本当に辛かったと思うのだけど◎
そんな痛みさえも
杏理が無事でいるためなんだから
しょうがないよ◎
と思ってしまった◎
そして数日後
退院して
さらに数日後
青二才に杏理がやってきた◎
『癌で痩せてたのに、結局戻っちゃったー』
なんて
笑い飛ばしている姿を見て
僕の撮影した遺影が
本当にただのスナップショットになって良かった◎
と思った◎
『なにげに暇すぎてさー』と
手作りのサンダルをもらった◎
あんなに、辛い病気という立場に置かれてまで
(この人たち、こんなことしたらビックリしたり喜んでくれるんじゃない!?!?)
って思っている杏理
本当に尊敬します◎
そして、、、、、、、、、
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今回、みんなに本当にお世話になりました。
心配して、メールくれた人
いつも通り接してくれた人
影ながら応援してくれた人
励ましてくれた人
厳しくしてくれた人
応援してくれた人
内緒で驕ってくれた人
病気について調べてくれた人
神社探してくれた人
泣いてくれた人
笑わせてくれた人
ほんとに、ほんとに、あったかくて。
頑張れた。
一人じゃ、ちょっときつかったかな。
精神的に情緒不安定だったときもあって、嫌な思いさせた人もいるかもしれないのに。
愛をたくさん貰いました。
親切は、この世で最も美しい反射神経って、言葉があるけど、
本当にそれを感じた5ヶ月でした。
言い足りないくらいに、なんて言葉にすればいいかわかんないくらいに。
ありがとう。
これから、そんなみんなみたいな優しさを、私もみんなにしていけるように、
他の人に出来るような人になりたいなぁと思います。
また、復活したら、お礼巡りしたいと思うけど、
とりあえず、
ありがとうございました!!
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これは
杏理の日記から◎
人に感謝するばかりで
自分の体をちゃんと褒めてあげれてないから
僕が
ちゃんと
褒めます◎
杏理、本当に
よく頑張った◎
お帰り!!!
本来なら
遺影のために撮った
写真も載せようと思っていたのに
不思議と
どこかのフォルダに入ってしまったか
それとも、データを消してしまったか分からないけれど
見つからない
きっと
そういう
運命だったのだと思う◎
いやぁ、良かった良かった◎