• 2017年11月25日
  • BY 道太

中山道夫婦

僕の実家は以前、岐阜県恵那市で割烹料理屋をやっていた◎

女手一つで育ててくれた母が

「子供が全部育ったから」と言い

そのお店を閉め、はや数年経っている◎

先日、阿佐ヶ谷に一本の電話が入った◎

「この間私たち夫婦が、お母さんのところのお店で大変お世話になって」

と◎

「私たちは東京に住んでいて、息子さんが阿佐ヶ谷でお店をやっておられると聞いて

今度どうしても伺いたいんですが」

と◎

阿佐ヶ谷のお店に電話をかけてこられるほど何かあったのだろうと思い

場所を口頭で伝え、数日後

その、ご夫婦がお越しになりました◎

なんでも、話を聞くところによると

ご夫婦は中山道を歩くことが趣味のようで

その日も東京から岐阜県に入り岐阜の旧道をずっと歩きながら

翌日の昼ごはんの予約をどこかにしよう、となり

何かで検索したら、たまたま以前やっていた実家の情報が出てきて

お店の電話番号(今は自宅の番号だけどどっちも同じ)に電話をしたところ

母親が出て、ちょっと考えた後に

「お弁当とかそういうもので良ければ」

とご夫婦に伝えたそう◎

当然、お店としての営業はもうずっと前に終わっているので、母も少し考えたのだろうと思う◎

だが、そのことはご夫婦に伝えず

翌日、ご夫婦がお店(今もそのままカウンターやテーブルはあるので)にいらしたところ

そこでやっと、今は営業していないお店だと気が付き、とても恐縮した、と◎

しかし、どうやらとても立派なお弁当料理を母は用意していたようで

しかも、お客さんは当然他にいないので、ずっとご夫婦といろんな話をしながら

あっという間の時間を過ごしたのだと◎

「とにかく感動しました、本当に感動したのでどうしてもそれを伝えに来たかったんです」

と僕のところまでわざわざ来て下さったとのことだった◎

「こんなことは普通じゃありえないですよね」

としきりに仰っていたが

うん、うちの母ならするんだよなぁ、こういう事◎

その考え方と行動、僕もしっかり見習いたいな◎

素敵な母親です◎

おかげで自家製のらっきょいただきましたよ、お母さん◎

誕生日おめでとう◎

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