• 2016年2月12日
  • BY 道太

秋田

秋田

旅の朝は早い
前日しっかり飲んだはずが
差し迫ってくる新幹線の時間に追われるように
6時半起き◎
あんなに飲んだ次の日なのに
「ここを外して盛岡語るべからず」ぐらいに言われ
連れて行ってもらった福田パン◎
給食のコッペパンのようなものに
色々なトッピングを選んで挟める
盛岡版のsubwayみたいなもんだ◎
みんなよく言うけれど
(東京、なんなら阿佐ヶ谷か荻窪に福田パン欲しい、行くのになー)
久しぶりに客観的に同じことを思った◎
ちゃんと定時の新幹線に乗り
目指すは秋田◎
9年前の旅の時の秋田を思い出す◎
あの時は盛岡を夕方に出て、各駅停車の旅で
どんどんどんどん夜も更け、雪も降り出し各駅で止まるたびに
扉が開いて入ってくる空気も冷たくなり
みるみる乗客も少なくなり、その日の宿もない不安にかられながら乗っていたな、と◎
ま、今回はサクッと新幹線です◎
秋田駅で各駅に乗り継ぎ、たどり着いたのは
福禄寿酒造さん◎
勉強ね勉強◎
ここの16代目の当主である渡邉康衛(わたなべこうえい)さん◎
蔵自体が重要文化財になるほど昔からある建物◎
おそらく代々伝わる当主としてのプレッシャーなどたくさんあると思うのだけど
康衛さんからは驚くほどそれを感じない◎
いつもニコニコしながら、サラッといろんなことをスムーズにこなす◎
年齢も僕らの一個上と近いのもあったからなのか
NEXT5と呼ばれる、日本を代表する秋田の蔵元5蔵さんの中でも
ダントツ話しやすい◎
なのでいろんなわがままも言いやすい、いい兄貴のような存在◎
今回、蔵をぐるっと案内してもらい
その後、近所の料理やさんで、ご飯までご馳走になってしまった◎
だまこ汁
きりたんぽのように米をすり潰したものが竹輪状ではなく
団子状になって鍋の中に入っているのだ◎
セリや牛蒡などの野菜、鶏肉や、つみれなどと一緒に煮込まれ
お姉さんに取り分けてもらえる◎
飲んだ次の日はこう言った出汁の旨さに心酔してしまう◎
古くから伝えられてきてそれを引き継いでいる康衛さん
頭の中はどうなっているんだろう、と思いながら話を聞いていると
どんどん新しいもの、大変なことにチャレンジをしていく人だった◎
今、考えていることは10年後のこと◎
それを実現させるために、今年はあれをやる、これをやる、と◎
まるで少年のように目をキラキラさせながら語りあげる◎
そして自分が身を引いた後、そのことまで考えている◎
普通の人なら立場に潰されそうになってしまうが
康衛さんはその立場だからできることを考え、いい意味で言うのだが
その立場で遊んでいるように思えた◎
康衛さんの未来、僕らの未来といつかシンクロしたら面白いな◎
未来を語る酒、一白水成◎

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