怪談

いや、今も来て下さっている常連さんで

おでさん、と言う方が居る

もちろん、おでさんと言うのはニックネームなのだが

このおでさん、かなりの酒豪で

普通の人が1杯飲む間に、3杯は飲むぐらいのペースなのに

最後までしっかりと、割と理性を保ちながらお見送りするのが常だ

そんな彼も

数年に一度、しっかりと酔っぱらうことがあり

アレは今から数年前、阿佐ヶ谷のお店の二階で飲んでいたおでさん

しっかりと仕上がって頂き

夜もしっかりと更けて来た頃

一階のトイレに行こうとしたのか
それとも、もう帰ろうとなったのか

二階から階段を下りていた所

ゴロゴロ、ドーン!!

突然鳴り響いた衝撃音
一階にいたスタッフが階段の下に行くと

階段を踏み外し
一階の壁に激突し
うずくまっていたおでさんが居た

これはまずい、と
すぐに救急車を呼ぼうとしたらおでさんが

「いや、全然大丈夫だから」

と、

が、どう見てもまずい

結局タクシーを呼んで、そのまま近所病院の救急外来へ

骨折、即入院でした。

今でこそ笑い話になってますが

当時は笑えなかったですね

普段スタッフは毎日何往復もしていて
慣れているのですが

お客様にとっては、やはりかなり急な階段なわけです

おでさんのようなことが、これからも起こるんじゃないか、と日々恐れ

こっそりと、その時期に階段に手すりが付いた、と言う噂もあります◎

それ以降、階段を踏み外し多少なりとも怪我をしたのは

青二才のKの嫁のAさんぐらいでしょうか

そんな阿佐ヶ谷青二才の恐怖の階段

踏み外すと一気に下まで落ちて行ってしまうという恐ろしい場所なのですが

もう一つ僕は恐怖の階段を知っています

落ちる恐怖のある階段でなく

落ちることの出来ない、つまり一階登りだしたら登ることしか出来ない階段

その階段からは逃げることできずに、だいたいみんなが登らされる

そう

大人の階段

気持ちは若いままでも
時間が過ぎれば必然的にまた一段登らされ

社会的にも
あぁ、あの人、あんな所まで登ってるんだ

と見られ

登ってなくても
登りすぎていても

皆平等な段までしか登れず

これが一生続くという恐怖の階段、ね◎

こんなことをふと思った今日

青二才のKamiyaが僕より2ヶ月早く35歳の誕生日を迎えました◎

神谷も僕もどう考えても

自分がイメージしていた大人の男35歳

よりはまだ下の方に居ると思うのですが

ま、また登らされちゃったね◎

来年36歳はいよいよ

実家の岐阜に居た時間と
東京での生活時間が並ぶ年

きっと今年もとんでもない一年になること必至だけど

互いに子供らしく頑張ろう◎

まだまだ、大人にはなれないねー◎

今年もよろしくね◎
いつも感謝しています、ありがとう◎

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