• 2009年1月19日
  • BY 道太

青煌

以前、日本酒とレゲエという取り合わせで新宿のクラブで行われたイベントに行った時に
出会った、若いお酒の作り手がいます◎

そのお酒の名前は【青煌(せいこう)】と言い、青二才の【青】という字が入っていたり

作り手の清水君は僕らとほとんど同い年28歳だったり

お酒を造り始めて2年とかだったり

何かしら、この青二才と共通する共感できる部分があったので
この青煌の新酒が出たら、ぜひぜひ仕入れようと思っていたら
先日、今年のしぼりたてが発売されたとの事だったので早速仕入れました◎

それで、その際にこの日記で是非紹介しようと思い
清水君に直接、携帯でメールをして
『清水君がこのお酒にかける想いなど、ちょこっと書いてメールで送って』
と送ったら、ものすごく長い、熱い文章が届いたので

今日はそれをそのまんま載せます◎

若いことは熱いことだね◎
僕らも清水君もまだまだ成長段階◎
お互い頑張ろうね◎

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青煌は2年前の2007年6月に発売し始めた銘柄です。
なんで青煌を造ったのか。
もともとうちの蔵は安いお酒だけを造ってきた蔵だったんだ。
でも俺が小さい頃はそんな事は知らずに育って、大学に行くまでうちの蔵は良い酒を造ってるって勝手に信じてたんだ。
その時に思ってた良い酒ってのは、純米大吟醸とか純米吟醸とかね。
うちの蔵にはそんな高価なお酒は無かった。
むしろ醸造アルコールを限界まで加えて、炭で濾過してどこの誰が造っても同じような味になっちゃうようなお酒だけだったんだ。
それをアルコール度数の違いやラベルの違いやらで売ってたんだ。
まぁ今でもまだメインはそーゆーお酒たちなんだけどね(これが無いと今の青煌だけじゃ経営していけないから)。
それで俺はそんなお酒が本当に在るべき日本酒の姿じゃないってのを大学の時に感じた訳。
だから俺が蔵に戻ったら、飲んでくれる人に対して真正面から自信を持って「これはうちの蔵で造った酒です」って言える物を造るって決めたんだ。

で、卒業後は先生の紹介で茨城県の蔵を紹介してもらって3年間酒造りを勉強させてもらったんだ。
そこで出会ったのが青煌でも使ってる「つるばら酵母」だったの。
勉強させてもらった茨城県の来福酒造って蔵は花酵母をメインに使ってて大学の先輩でもある人が経営者でやってるんだ。
お世話になってた3年間の中で「こりゃ、うまい!」って思ったのが花酵母の「つるばら」と酒造好適米「雄町」を使ったお酒だったんだ。
そのお酒を僕が造るお酒のメインにしようとおもったわけ。

一年目の青煌の造りはタンク2本。
タンクって言ったって総米290kgが最大のタンクでね。
通常のうちの仕込みってのは総米2500kgで15本くらやるんだ。
それが290kgしか仕込めないタンクで造ったってたかが知れてるでしょ。
でも一人で洗米して仕込みをして詰めてラベル貼ってってやるにはこれが限界だったんだ。
仕込んだ2本のうち一本は「純米」一本は「純米吟醸」。
それぞれ出来た量は一升瓶で200本ちょい。
一年間売ろうとして5件の小売店さんに出したら、月に一升瓶たった4本売ったらもう完売って量だよ。
そんな量だからもちろん発売して二ヶ月で売り切れちゃったさ。

二年目は、3倍の量を仕込ませてもらえたんだ。
でもそれも昨年末までは持たなくて売り切れちゃった。
それで今年も去年より多く仕込ませてもらってるとこ。

ざっとこんなとこかな。
あ、質問の答えが書いて無いですね。
造りは今シーズンで3造り目。
歳は28歳。
情熱は上を読んでもらえたらわかる・・・かな?
どんなお酒かってのは、とにかく日本酒を敬遠気味な人に一度で良いから飲んでもらいたい。
そういう人たちに「これって日本酒!?」って思わせるようなお酒を造ってるから。
もちろん今まで日本酒飲んでた人たちにも飲んでもらいたいけどね。
バラの花から採れた酵母を使って造ったお酒。
花の香りがする訳じゃないけど、吟醸香(ぎんじょうか)って言う華やかでフルーティな香りがするんだ。

あ、それで絶対守って欲しいのは冷やした状態で出して欲しいってこと。
青煌はお燗には向かないんだ。
個人的にやってもらっても良いけど、お勧めは絶対にしない。
普通日本酒を冷やすと味やら色々スッキリしちゃって何でも一緒みたいになっちゃうと思うんだけど、青煌は冷やした状態で飲んでもらう事を前提に造ってるから、冷やしてもしっかり味があって香りも華やかだから自信を持ってお薦めします。
そんな華やかなお酒だから普段日本酒を飲まない女の子にも評判良いよ。
ぜひ勧めてみて欲しいな。

あー、長くなってしまったけどなんとかなりそうですかね?
またわからない事や聞きいたい事があったら遠慮なく聞いて下さい。
ではでは青煌をよろしくお願いしまーす!

武の井酒造株式会社 青煌 杜氏 清水紘一郎

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どうです??
呑んでみたくなりませんか??

しぼりたて純米は70本しか取れなかったそうです◎
限定中の限定ですね◎
お店にあるうちに是非是非◎

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