• 2012年11月2日
  • BY kamiya

小木太法

10月29日

僕の書道の師が亡くなった。
この人に教えを乞うために東京に上京し、

早14年。

今は飲食業というまったく違う畑に身を置いているが

この人と出会わなければ

自分というものは自分ではなかったと

心から思う。
東京学芸大学名誉教授、元文部省視学官など

輝かしい経歴にもかかわらず

武骨でどこか泥臭く大岩のような芯があり

厳しく優しく変人で

自分のような青二才にもドンと正面から向き合って頂いた。
書道展で落選した時も

先生は

その中の一本の線をとても褒めてくれた。

そして芸術とはなにか、を説いてくれた。

あの時の『いいね』の一言を思い出すと今でも泣ける。
『和して同ぜず』
僕に“感覚”と“勇気”を与えてくださった
大好きな小木太法先生のご冥福をこの場を借りてお祈り申し上げます。

                   神谷光魚

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