博多路３ | 青二才

明くる朝

二日酔いの神谷と合流した後

今日の予定を組む会議

とりあえずアベチャン

に連絡してみよう

と◎

何も予定を組んでなかった僕らは
毎度の感じで、サプライズ的にアベチャンに連絡することで
何か、今日の日程が決まるような気がしたからだ◎

『今、福岡におるとよー』

なんていう言葉をかければ
きっと

「福岡のどこにおると！？こりゃ江戸から息子が出てきたなら
飲みに行かんとあかんばい！」

ってね◎

昼から飲んだり
そんなのもアリかな◎

とね◎

一回電話してみる

出ない。。

ま、いつものことだ

たいてい、携帯を携帯している姿を見たことが無い

ちょっと経って

もう一度コールしてみる

すると

『おー道太ーどうしたとー！！？』って

電話に出た◎

「今、福岡におるとですー」って僕◎

それに引き続きアベチャンが
『そうかーでも僕、体を壊してしまってなー飲めなくなってしまったとー』

僕は今、福岡に居ます

ってことしか伝えてないのに

＝（イコール）『飲みに行きましょうよ』的な電話だと瞬時に察知したらしい

さすが◎

しかし、問題はそこじゃない

前のように元気溢れる声じゃなく
声だけでも痩せているのが分かるほどの声で

話を聞くと
（病名は伏せますが）
この春に大きな手術をして

それが終わったと思ったら
もう一つ大きな病気が見つかり
また手術をして

それで今は静養しているとのことだった。

『お酒が祟ったとー』なんていう冗談も
元気が無いのが、寂しくてしょうがない電話だった。

僕らは瞬時にこれまた
全然予定なんて決まってなかったのに

『今日は門司港の方に行こうと思ってて
明日の飛行機前にちょっと顔出しますー』って伝えた◎

だって、そうじゃないと

アベチャンきっと無理して
昼なり夜なりから

『飲みに行かんとあかんばい』ってなっちゃうから◎

電話を切った後

一抹の不安はどうしてもあったのだけれど

手術は成功した
ってのと

明日は会える
ってのと

とにかく天気が良すぎた
ってので

とりあえず、門司港に向かってみることにした◎