僕らが帰る時間
朝の6時ごろ
ほの明るくなってきた東の空に
コンパスの芯で引っかいたように細い月が◎
それ以外
何もない空
東京なのに
何の音もしない瞬間があり
静かに
その引っかき傷だけが光る朝
その先には
噴火を続ける宮崎の山があったり
豪雪が降り続く北の地があったり
さらには
政府命令でネット環境が封鎖された
古代に栄えた国があったり
寝る間も惜しんで
パソコンと向き合う人が居たり
きっと、それぞれの時間が
どんどん進んで行っているのに
音がしない朝
世界中が止まっているかのように感じ
ただ、寒さで肩を竦めながら漕ぐ、僕の自転車だけが
動いている◎
寒さも
肺の奥まで直に入り込んでくる空気の冷たさも
全部全部
仕事や考え事で疲れた僕を
一回リセットさせてくれる◎
ありがたい◎
そういえば最近
霜柱踏んでないなぁ
というか
霜柱が生まれるような
土を踏んでないかもしれない
それくらい
アスファルトとコンクリートの整備が
行き届いてしまっている
田舎にちょっと憧れる
昼に起きて
表に出てみる
晴天の
小春日和
寒いと思って
ちょっとそこまでなのに厚手のコート
もうちょっと薄着でも良かったか
でも、問答無用に気持ちが良い◎
これはどの地でも共通みたい◎
さて、今日も頑張ろう◎