第三部

投稿日:2011年12月13日 道太

最近

やたらと急上昇株

そう、あの定食屋だ◎

第一部
『涙のとんかつ』
https://aonisai.jp/2272/

第二部
『人情味のカキフライ』
https://aonisai.jp/2295/

と、
なんだか最近やたらと通ってしまっているのは

未だ名前も知ることの無いおばちゃんと
その店の持つ人間臭い雰囲気に惹かれて◎

そうなると
当然のごとく
僕は梨枝様を連れて行きたくなるのだ◎

すごくいい素材を使っている

とか

職人の世界で何年間やってきた

とかそう言ったお店や人の肩書きではなく

おばちゃんの作り出す空気感、そう!グルーヴ感を、

そしてあの衣が剥がれてなお旨い!
となる不思議な揚げ物を◎

そんなのを、この日記がごとく梨枝様に紹介したかったのだ◎

梨枝様がお休みの日、僕の仕事前の時間に満を持して

誘った◎

『腹減ったな、外に飯食いに行くぞ◎』

我ながら、かなりかっこ良かったと思う◎

これだけ、きっぱりと言われたら嫁たるもの黙って
二歩後ろに静々と付いてくるしか無いだろう◎

まぁ、

『今日は外でご飯食べよう♪ (●´∀`●)

って言ったんだけど◎

でも
まだ、おばちゃんのことは内緒だ◎

言うとおばちゃんに対し身構えてしまいそうだから◎

そう、何も言わずとも
自然とそのおばちゃんの出す懐かしさと
お客さんも含めて醸し出すお店全体のグルーヴ感を感じ取って欲しかったんだ◎

だから
すんなり、例の定食屋にいざなう為に

30分前の会話に何気なく(カキフライ)と言うキーワードも織り交ぜておいた◎

(カキフライ)なんて

家じゃ食べることできないし
一度聞いてしまえば、なかなか頭から離れない餃子のような魔法のコマンドだ◎

もうね、ホントに万全◎

案の定、梨枝様も

『カキフライ?そう言えば今シーズンまだ食べて無いなぁ』

なんて、30分前のその時、のんきに言っていた◎

だが

そう、それは全て策略◎

このまま、カキフライを食べたくなり

自然な流れであのグルーヴ感に包まれる為の◎

梨枝様、あなたは今日あのおばちゃんに会うためのレールの上を走ってるんですよ◎

そして、満を持して誘った僕の言葉に乗った梨枝様を連れ立って

僕は向かった◎

そう、あの定食屋に

カキフライのもとに

いや

おばちゃんのもとに◎

商店街の角を曲がり

看板でお店がやっているのを確認して

お店の前に立つと、僕らを待っていたかのように自動ドアが開いた

二回しか来ていない僕だが

いつものカウンターにいつものように座って

『女将さん今日も来ちゃいました』

と言わんがばかりに、今日も一人で切り盛りしている、おばちゃんに会釈をした

見たことの無い、おっちゃんだった◎

(´゚Д゚`)

ホントこの店にはいつも裏切られる笑

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