言葉無きものに僕らの祖先は八百万の神として言葉を想像し、
話しかけても何も動かないぬいぐるみに話しかけ、
料理を残すと料理人さんに悪いから
ご飯を残すと稲を大切に育てた農家の人に悪いから、と
残さず食べて来た◎
僕らはそう言った神や、
言葉を交わしたわけではないけれど
ずっと前から、相手の立場になって考え
勝手に自己で解釈してそのものの言葉として来た◎
きっとこう言うに違いない、と◎
神谷が先の日記で書いたように
僕らのかっこいい兄貴である山ちゃんが先日他界した
僕らはもう山ちゃんの言葉は聞けない
その話を聞いた日
いや、今もまだ自分の中で他界したと言う事実が
ちゃんと消化しきれていない
それでも
僕らは考える
山ちゃんならなんて言うかなこんな時、と
辛くて信じられなくて寂しくて頭が真っ白になっていたその日
うちのスタッフである千布に子供が生まれました◎
その件については父である千布が次回の日記でちゃんと書くであろ
人は
いつか
死ぬ
生まれた瞬間に
その”いつか”へのカウントダウンが始まり
いつかに向けて人は、ただただ生きて行く◎
それが、いつなのかは分からないけれど
結局、”いつか”なのだ◎
でも、人は
いつか
で
生まれて来ることは無い
ある日突然
この世に命が生まれることなんて無い
人が生まれる
そのゼロからイチの瞬間は
自然な現象でなく
多くの人と人の延長に起こる必然的な奇跡なのだ
と◎
だから僕は
その日、山ちゃんの死を悲しむよりも
生まれて来てくれた赤ちゃんの生を喜ぶことにした◎
俺が繋いでやったバトンだぜ、と
結局山ちゃんの声は聞こえないけれど
僕らはまた勝手に言葉を想像し
山ちゃんを思い、これからも生きて行くんだろう◎
あなたの声は
今でも僕の心に居て
これからも生き続けます
そして生まれて来てくれた赤ちゃん
これからまたたくさんたくさん話しましょう◎
君のおかげで
君が生まれて来た瞬間に
僕は途方も無い元気を貰ったよ◎
ありがとう◎
そして頑張った千布嫁
本当に本当にお疲れさま◎
あなた方夫婦の支えになれるよう
みんなでこれからもよりいっそう頑張るよ◎
さぁ今日だって
誰も知らない1日が始まるんだ◎
今日もまた
山ちゃんの想いも背負って
進め進め◎