有限実行

投稿日:2015年12月2日 道太

子供のころには全然好きじゃなかった野菜、例えば蓮根も
今では、好きな野菜の一つになっていたりする◎

が、それがいつからそう思うようになったのかはわからない◎

物事の境目なんてのは
だいたいのことにおいて
だいたい曖昧で

今年も気が付けばもう冬と言うものに片足を突っ込んでいた◎

かれこれ約36年、そうやってぼんやりした日々の中で
知らず知らずのうちに変わっていく季節を越えてきた◎

当たり前のように夜の後には朝が来て

当たり前のように冬の後には春が来て

そうやって時間を過ごしてきた◎

時間は止まることのないものだと言う
不変的なものであるという考え方からだと思う◎

時間は止める事なんてできないし
止まるものでもない、と思う

けれど、
止めることができてしまうのだ

いよいよ12月になってしまった

神保町ができて追われる日々の中で季節がどんどん変わり
気が付いたら12月と言う状況なわけだけれど

いよいよ12月

阿佐ヶ谷店の

僕の大好きな、僕らの原点である阿佐ヶ谷店の時間がもうちょっとで止まる

無限にあるものだと思わないように

いつか何か、外的要因でいきなり時間を止められるよりは

自分たちで時間を止めよう、と

それまでの時間を有意義に過ごすことができるように、と

阿佐ヶ谷の青二才がある時間と

阿佐ヶ谷に青二才が無い時間

これの境目はぼんやりしてはいけない

曖昧じゃいけないんだ、と

公表した日

2015年の12月31日がどんどん近づいてきている

発表した日以降であっても

これでいいのかと

何度も自問自答した

自信があって、絶対に間違っていない

などとは言えない

情けないが

なんでこんな事を思い、人に伝えてしまい
実行しなければいけないのだろう、と

思ったこともたくさんある

11月28日の営業が終わったのち
11月29日の朝7時過ぎからスタッフが阿佐ヶ谷店に全員集合し
ミーティングを行った

忙しかった土曜日の片付けなどをしていたこともあり
どのお店のスタッフもほとんどゼロ睡眠での参加だった

そこで僕と神谷でまとめた今後の話などをした

阿佐ヶ谷店が開店したころ
僕と神谷は27歳だった

今では多くのスタッフがそれよりも上だ

家族がいる者もいる

引っ越したばかりのスタッフもいる

遠くから通ってくれているスタッフもいる

様々な境遇はあれど
たまたまこのお店で知り合い、繋がり、共に仕事をさせてもらっている

父としてのスタッフもいれば

妻としてのスタッフもいる

彼氏としてのスタッフもいるし

息子としてのスタッフもいる

個性豊かな青二才スタッフは
まぁまとめあげるのは難しいけれど

みんな眠い中

僕らが用意しておいた議題ではなく

スタッフサイドからの議題で

僕と神谷よ

もっと遊べ!

もっともっとその背中が羨ましいと思えるほどに遊んでください

と◎

そのための後押しをしますよ僕ら、と◎

頼もしい言葉をもらった◎

いつの間にこんなことが言えるようになったのだろう、と思った◎

自然と季節が変わり

成長するべくしていつしか人は成長し

時間は流れる

阿佐ヶ谷店の時間は、あと少し

ということで

ここぞとばかりに社長特権を使って

12月、最後の一ヶ月

僕と神谷は

阿佐ヶ谷で働きます◎

暇すぎて毎日毎日試飲と言う名の飲み会を営業中にしていたあの頃のように◎

今の阿佐ヶ谷店に残された時間は少ないけれど

今後も青二才は続いていきます◎

青二才の時間の中の最初の有限の一コマがもうじき終わるのです◎

ぜひ、このカウンターで乾杯をしましょう◎

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