青二才3店舗目となる神保町のお店がオープンして、もう1ヶ月が経とうとしてます。
神保町店を含め、中野、阿佐ヶ谷両店も、まだバタつき感がありつつ、
課題も山積して各店舗一つ一つ前に、上に進んで行かないといけない。
そんな時期に差し掛かっております。
「忙しい」「休みが少ない」なんてことを言い訳にして、
先延ばしになってきたこと、
やらなくなってしまったこと、
など疎かになってしまったことを一つ一つクリアにしていく時期です。
その中の一つである
「日記を書くこと」
これを神保町がオープンする前の更新頻度に戻そうと、
またみんなで囁き合ってます。
よろしければ、また一読いただければ幸いです。
先日、おかんと電話で話してた時に、
こっちにいる自分を気遣って黙ってたけど、
お婆ちゃんの体調が芳しくない、という話を聞いた。
心がざわついて、少しでも早くと、
このみんな休みが少ない中無理を言って二日間休みをいただき、
故郷である岐阜県恵那市に帰った。
おかんのおかん。今年で94歳。
会える時に、まだ比較的体調がいい時に会いたい。
結婚したという報告も直接ちゃんとできていないから、ちゃんと顔を見てしたい。
だから嫁さんも一緒に連れて帰省した。
実家に着いた時、まだ陽が昇って間もない早朝。
夜行バスの中でそこそこ寝た自分たちは、まず散歩に出掛けた。
家の近くの畦道。
近くの丘を登った景色。
近くの高校。
1時間くらいの散歩を終え、朝食を両親と一緒にして、
午前中また仮眠を取った。
お婆ちゃんは恵那の街から車で20分くらい離れた山の中に住んでる。
夕ご飯の準備をしに行くのもあって、夕方お婆ちゃんの家に向かった。
懐かしい風景を見ながら、車中ずっと
ドキドキと、懐かしさとの間を行き来してた。
小さい頃この道を通ると、だいたい車酔いをしてたのを体が覚えてるのか、
着いた頃にはドキドキよりも、懐かしさからの気持ち悪さに支配されてたなぁ笑
実はお婆ちゃんに会うのは16年振り。
緊張してるはずだったけどなぁ・・・笑
懐かしい家の玄関を入る。
お婆ちゃんがベッドから起き上がってきた。
まだ自分で歩けるし、トイレも自分で行ける。
ご飯だって自分で食べられる。
多少足腰が弱ってるけど、まだ元気なもんだ。
しかし、お婆ちゃんってこんなに小さかったっけ?
率直にそう思った。16年という歳月はこうも人を変えてしまうものなのかと。
それでも、16年経っててもその可愛い笑顔は何一つ変わってなかった。
いつもニコニコしてて、怒ってる顔なんて見たことなかった。
それを見たら嬉しくなっちゃって、安心して・・・
おかんが少し遠くなったお婆ちゃんの耳にも聞こえるように言う。
「二番目の息子やよー、シンヤ。分かる?」
ニコニコしてマジマジと顔を覗かれる。
「二番目の・・・そうかそうか、申し訳ないねぇ」
やっぱりそうかと。どこか覚悟していた部分もあるけど、
もしかしたら・・・と心のどこかで期待してた自分もいた。
「申し訳ない」
その言葉は、わざわざこんなところまで会いに来てくれたことに対してなのか、
それとも“別のこと”に対してなのか、どちらか一瞬考えた。
でもね、すぐに気付いたよ。
16年という歳月はお婆ちゃんの記憶の中から、
自分という存在をスッカリ消してしまっていた。
続く