博多路5

投稿日:2010年8月6日 道太

本日8月6日【金】および
明日8月7日【土】は、毎年恒例のねぶた祭り参戦のため
青二才お休みいただきます!!!!!

ラッセーらー♪

下関から再び門司港に戻った僕らは

焼きカレーなんぞ、どこかへ忘れてしまい

ここに一直線◎

門司港地ビール工房◎

まだ明るい時間から
こんな場所で飲むビール

最高◎

ホントに最高◎

あぁ、こういう穏やかな時間って
いいよなぁって◎

神谷とは冷え切った夫婦のように
お互いなんにも話すことなんて無いけれど笑

この、気を使わない時間がいい◎

僕は本を読んでビールを飲んでいた◎

気がつくと
神谷が居ない

辺りを見回すと

遠くの方で誰かに話しかけてた◎

どうやら
釣り人のようだね◎

僕もビールを片手に近づいていき
釣りをしているおじさんの話を聞いていた◎

10分くらい経った後

おじさんがもう一人来た◎

さらに10分ぐらい経つと

もう一人

さらにもう一人

この釣りをしているおじさんのところに
色んな人が来ては、『今日はどうだいー?』みたいなことを
聞きに来る◎

きっと、そういう仲間なんだろうな

と思う◎

色々話すおじさんも居れば

釣りの状況だけ聞いて
ボーっと海を見ているだけのおじさんも居る◎

それぞれが
思い思いなんだ、な◎

僕も
一人のおじさんとずっと話していた◎

そして気がつくと
神谷は釣りをしているおじさんの
もう一本の竿を借りて
釣りを始めていた◎

マメ鯵が面白いように釣れていた◎

僕らが東京でお店をしている
とか
友人の結婚式で来た
とか
話しながら

おじさんは
『なんにしても、どこでも、人が一番大事だから』

と説いてくれた◎

そして、

『門司港は本当にいい町だ◎もし、また生まれ変わっても
門司港に住み着いちゃうだろうなぁ』って◎

自分の住んでいる町や

自分の家族や

自分の環境に対し

こうやって褒めてあげることが出来るのって
なんて、純粋に美しいんだろうと思った◎

あ、そういえば
先日日記に書いたミッチーのことを
すごいと思ったのも、自分の働いているお店を
純粋に大好き、と言う、言える思いが
すごく綺麗だと思ったからだ◎

他にも本当にその通りだと思うような言葉を
いくつも頂いた◎

海の真横だから何か不思議な空気があって
心の芯までスーッと自然に入り込んでくる
言葉たちで、この自然な流れは
僕にも神谷にも『あぁ、来て良かった』と
思わせるには十分すぎるほど十分な気持ちだった◎

どんな美味しいお魚よりも
アワビよりもフグよりも

ここで、こうやって
話す言葉や、笑うことの方が
美味しいと感じてしまった◎

もうね、そうなると
自然と、このおじさんたちに感謝してしまい

さっき話の途中でタバコが一箱空いたのを確認していた僕は
トイレに行くふりをして、離れたところにある
コンビニまでダッシュして、しばらくした後に

『すっごいいい話を聞けて
嬉しかったです。これ今日の授業料です』と
おじさんの吸っていたのと同じ銘柄のタバコを渡した◎

すんごく感動してくれたおじさんたちは

『気持ちいいなぁお兄ちゃんたち、お礼に缶コーヒー買って来てやる』

と缶コーヒーを買ってくれ
それで乾杯した◎

『今日、泊まって行けばいいのに』

とか

『今度、大漁の時は東京の店まで魚送ってやるから住所教えてな』

とか

田舎漁港の時間はゆっくり過ぎていった

その頃
僕の携帯が鳴った

アベチャンだった◎

『おーどうたたち、どこにおるとー?まだ門司港かー??
やっぱり息子たちには今日会いたいけん、博多ば帰ってこんとかねー??』

もちろん

帰るさ◎

帰るよアベチャン◎

おじさんたちも
ちょうど引き上げる時刻だった◎

お礼と握手をして
僕らは博多行きの電車に乗った◎

↑
PAGE TOP