晴れの日

投稿日:2013年7月15日 道太

毎日毎日暑い日が続く

去年も一昨年も、その前の年も
きっと今日のように暑い日はあったろうに
僕はそれを忘れる

喉もと過ぎればなんちゃら、と言うわけではなく
僕らはきっと暑いことも、寒いことも
楽しいことも、悲しいことも
充実感も虚無感も全て全て
新しい、今と言うことに上書きされながら記憶の隅へと追いやる

そう
僕らの喉もとを全てのことがいつも過ぎ去っていく
それでも匂いや、音楽や、風の揺らぎ方などで
ふいに思い出すこともある
思い出したいから思い出すのでなく

僕らの大事な記憶というのは様々なことと強烈にリンクしていて

例えば今日のこの天気、そんなものでさえも記憶の断片を結びつける一端になるのだ◎
生きていて、晴れの日と雨の日
まぁ曇りの日もあるだろうが

思い出す強烈な晴れの日というのは三日ぐらいしかない

大好きだった父の告別式の日と
緊張に潰されそうになった三鷹青二才を始めた日
神谷の家で梨枝様へのプロポーズを決意した日

これ以外も晴れの日はあったに違いないが
僕は今日のような天気の日には
この辛かったことも、ワクワクする緊張感も、愛溢れる感情も
全て一まとめになって思い出す◎
きっとこの天気を見て
別の感情を抱く人も居るだろう◎

生き続ける限り僕らの毎日は
更新されていく◎

良いことも悪いことも含めてどんどん新しいものになっていく

僕の気持ちに関わらず
今日も天気は晴れやがるし
晴れてくれる◎

晴れの日は晴れの日の思い出を
雨の日は雨の日の思い出を

僕の気持ちに関わらず今日も天気が晴れやがるから
僕も天気に関わらず晴れの日も雨の日も色々なことを思い出す◎

晴れの日も好きだし、雨の日も好きだ
晴れの日も寂しいし、雨の日も寂しい
晴れの日もワクワクするし、雨の日もそうだ◎

今日も暑い◎

今年の今日、僕はそう思っていた◎

どうせ忘れるかもしれないから、どうでもいいことだけど
今日の日記でそう記しておこう◎

この天気は
誰かには喜ばしい晴れであり
きっと誰かには辛い晴れである
それでもまた晴れるし
その時にはまた違うことになっている

今日も今日で更新されていく

さて、頑張ろう◎

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