まぁ、そんなこんなで福井に到着◎
僕らを待っていてくれたこの方
美川さん◎
ここ3年ぐらいで、日本酒を現す言葉としてセンセーショナルなデビューを飾った言葉
変態酒(へんたいさけ)
変態(へんたい)とは、形を変えること。また標準的なものから変異した状態。
また派生的に変態性欲、変態性欲者のことをいう。
さらに派生して精神性、行動、スタイルなどが異様で突飛なことを指すこともある。
~wikipediaより引用~
ある日本酒を表現しようとして
変態という言葉を用いるか!と◎
一般的に決して褒め言葉ではない変態という言葉を
酒という単語にぶつけ、いくつかの変態飲食店が同時多発的に使用し
一つのジャンルを確立した?のだ◎
その変態酒の最右翼がこの美川酒造さんの醸す
舞美人である◎
特徴は
とにかく酸っぱい
ワインじゃないかって言うぐらいに
これ、酢じゃないの??!?っていうぐらいに
問答無用に酸っぱい◎
美川さんに会ったら
絶対に「なんで舞美人はこんなに酸っぱいんですか?」
と聞くはずだった◎
福井に着き、蕎麦をごちそうになり
もはや一部の変態マニアには聖地みたいな扱いの
蔵に行き、見学をさせてもらっていたら
美川さんからまさかの一言
「うちのお酒なんでこんなに酸っぱいんでしょうね、全くわかりません」
まさかの蔵元さん本人も分からないという変態っぷり◎
3年前、酵母無添加で作ったお酒を試飲した奥様が泣き出した。
可愛がって作ってきたお酒がとんでもない酸を出し、酸っぱくなってしまっていたのだ。
大きな蔵元さんではタンク一本の仕込みを失敗したとしても、何とかなる場合もあるが
ここ美川酒造さんは実際にかなり小さい。
タンク一本ものお酒を捨てなければならないとなると
その年の生計が成り立たなくなるのだ。
酵母無添加というのは、とても実験的なお酒作りの方法で
実際に上手くいくかどうかは分からないのだが
美川さんはチャレンジした。
だが、とても酸っぱく日本酒らしからぬものになってしまったのだ。
こんなお酒売れるはずがない、と思ったのだが、
藁にもすがる思いでいくつかの酒販店さんに声をかけた。
すると、数店だけ「このお酒、東京なら売れる!」と読んだ酒販店さんがいた◎
んで実際は現在の通り、一部ファンに爆発的人気を誇っていて
今期も酸度が一番高い物(とにかく酸っぱい物)に関しては、
発売後すぐに一旦出荷打ち切りになるほどの人気を博した◎
美川さんは謙虚だ◎
とにかく謙虚で、じわじわと人気が出てきているのに
まったくそんなそぶりが無い◎
きっと一度失敗を経験したからなのだろうと思う◎
結局その失敗のようなお酒が一番人気になっているという訳だが◎
変態酒今年一番最初の試飲を
蔵元さんである美川さんより先に頂いてしまったり
応接間で新酒や、美川さんによる燗酒
奥様の手料理を頂きたいそうなおもてなしを受けてしまいました◎
この夏には、目の前の自社田で山田錦が育っているはず
「バーベキューしましょう!」と美川さん◎
来ますとも!来させてください!
この日はもう一蔵お邪魔することになっていたので
ここももうちょっと長居したかったのだが、そこそこの時間においとま◎
今年の舞美人、大飛躍するんじゃないかともっぱらの噂です◎
ぜひ、青二才でもどうぞ◎