世界の、 はじまり。

さて。

さて、といっても

サッとペンが進むわけでもないけれど。

ま、パソコンだからタイピングがすすむ、って言うのかな。

ま、いいか。

俺とは違って

スラスラと時間をかけず言葉を選んで書ける人って

頭がいいなぁと感心しますが、、

そういえばクラスに一人は居たなぁ、

やたらとテストが早く終わるやつ。

自信があるからなのか諦めてるのか。

こういうのに消しゴム貸すと

とっておいた綺麗な角の部分を惜しげもなく使うんだよね。

わからん。

何らかの集団にあって

少数だけど必ず一人は居る、って事

けっこうある。

結婚式の二次会にラフすぎる格好で来ちゃった人や、

やたらと昨日寝てないアピールをする人や、

升席が似合わな過ぎる人や、、

挙げたらキリがないけれど

もうひとつ挙げるとすれば

どこの飲食店でも必ずいるのが

『山ちゃん』と呼ばれる常連だ。

多分ホントにほとんどの飲み屋に居ると思われる。

ウチの通称“山ちゃん”は45歳。

どっからどう見ても30代にしか見えない

俺の10コ上のお茶目なアニキだ。

初めて会ったのは

青二才をオープンしてすぐ。

名前を聞いたら“山ちゃん”で

まさかの年上。

だからと言って『山さん』というキャラでもなく

それから7年、ずっと山ちゃんと呼んできた。

情には厚く礼節に厳しく。

お祝い事には派手に振る舞い

楽しく飲むことが大好きで。

年齢で他人を見ず

誰だって“山ちゃん”と呼べるスタンスでいてくれる

その無邪気なピーターパンは

カウンターの隅で静かに一人グラスを傾ける大人の面も持ち合わせ

その風貌から、チャラいなんて言われてたけど

芯も厚みもある素敵な大人だった。

本当に素敵な大人だった。

その素敵な大人は

あまりに引き際があっさり過ぎて。

憤りを覚える。

が、それをぶつける相手が居ないので

グッと噛みしめながら

今日もフラッと立ち寄れる場所をあけて

山ちゃんの好きな皆を待とうと思う。

ウチの『山ちゃん』は

もう山ちゃんだけで十分なので

この先来るであろう山田さんや山本さんや山下さんなんかも

申し訳ないが『山ちゃん』だけはご遠慮願おう。

どこにでも居るけど

もうどこにも居ない山ちゃん

心よりご冥福をお祈りいたします。

今日は

台風一過で

空は晴れ渡り

空気が澄んで

洗濯ものがよく乾きました。

とてもいい香りがして

着るのがもったいないくらいです。

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