こだわりの男
俺は「こだわりの男」だ。
「ちがいの分かる男」ではないが
どうやら他の方よりも
「小さいことに細かい」 ようだ。
と、随分昔から思ってきた。
それが最近、少しずつではあるが
細かい事が気にならなくなってきている気がする。
とても不安だ。
ずっと自分の性格のそういう部分は好きだったのに
大雑把になっているような気がして不安なのである。
営業中には必ず自分のボールペンを持つのだが
そのボールペンの
太さ
書き味
持った感触
書き心地
などを総合し厳選を重ねたうえで
俺に選ばれたモノが二種類ほどある。
そんな経過を経て選んだにもかかわらず
先日
気付いたら
皆で共用の
俺から言わせると下の下、ただ黒いインクがでる棒のような
クリップが折れたボールペンを二日間も使っていた。
こだわりは捨てたくなかったのに
自分でがっかりした。
しかしながら、俺の好きなボールペンは
どこにいったのだろう?と思い
探したが、無い。
お気に入りなので毎回3本づつ位は買ってストックしておくのに
一本も、だ。
そうか、俺のこだわりのボールペンは
たまたま他のスタッフに使われ
『お。なんだ、これ良いな!』
ってことになって持っていかれたに違いない。
ま、ボールペンなんてまた買えばいいし
むしろ俺のこだわりのボールペン君をパクっていくくらい
使い心地を共感してくれて嬉しいとも思ったくらいだ。
一言言ってくれれば君たちの分も買ってあげるのに。
が、
先日自宅のテーブルの下にすごいものを
発見した。
あれ。。。。
俺全部持って帰ってきてるじゃん。
そう言えば毎回ポロシャツの襟元に挟んで
帰って洗濯物にポイッと、、、
嫁がそれを集めて、、、
なんか
みんな、盗人呼ばわりしてすまん。
シンヤ、お前は確実に俺の持っていってると確信してた。
日常の無意識下の行動って
不安になるよね。
“慣れ”って怖いなぁ
テヘ
ま、その話は置いておいて
そうそう俺はKIRINが大好きだ。
なぜそこまで好きか分からないけど大好きだ。
ビールでも、缶チューハイでも、ハイボールなんか家で飲むときも
全部KIRINでそろえてしまう。
もうKIRIN信者だ。
のに
「はい、お好きです」
って言ってしまうよ。
このやり方はズルい。
雑踏の中、無理言って嫁に撮ってもらったんだけど
この日から
ハイボールだけは “角” にしていいことにしました。
ま、俺のこだわりはこんなもんよ。