• 2008年4月23日
  • BY kamiya

方言

最近

なぜかこの店に

関西の人が多い。

東京ってとこは東京で生まれて東京で育った人より

東京に出てきた人の方が圧倒的に多い。

まあ自分もそうだけど。

にしても、

この阿佐ヶ谷で、この小さい店で、

最近ものすごく関西弁を耳にする。

この前もバーカウンター6席中、5席が関西出身。。

もともと知り合いってわけでもないのに、

隣の方言に反応して

『出身どこなん?』

から意気投合、みんな堰を切ったように

今まで方言を使ってなかった関西出身たちまでもが、

『そうやね~ん!』、『ほんまに~?』、『なんや、めっちゃ近いやん!』

みたいな会話で、みたいな方言で盛り上る。

決して悪口ではないが、そして関西の人は声がでかい◎

ほんとに悪口ではないが、関西の人はどんな会話にも食いつく◎

絶対に悪口ではないが、関西の人はどんどん話がいろんな方向にとぶ◎

間違いなく悪口ではないが、たいがい話の最後はスベラナイ話になっている◎

カウンターがこうなってくると、中に居る俺としては

高速で回る八の字縄跳びのように

話に入るタイミングがつかめない。

残り1席に座った人なんてかわいそうなもんです。

さらに、つられてにわか関西弁を使おうものなら、

今日たまたま隣り合わせただけの関西のお客さんたちから

徒党を組まれて一気に集中砲火を浴びます。

何度も言うようですが、決して悪口じゃなく

いやぁ、恐ろしい。。

方言といえば、うちのキッチンのケンジ。

会津出身の彼は、東京にきてもう6年が経つのに

いまだバリバリの会津弁◎

これも悪口じゃありませんが

この前も、みんなで軽く飲んで自転車を押しながら帰宅途中、

警察官に職務質問されたらしく、

彼なりに、仕事帰りで今から帰るところです、ってことを説明しているつもりが、

警官から返ってきた言葉は

『、、、あなた飲み過ぎで何しゃべってるか分かんないよ~。』

そんな飲んで無いのに。。。

ぜんぜん悪口じゃないですが、

営業中、ガスコンロの調子が悪くなって

俺に コンロの種火〔たねび〕が点かない って事を説明したかったらしいのに

どう聞いても

『神谷さん、つゅなべの調子が~、、、』

 『つなべ?』

『つぁなべです』

 『たなべ?』

『だから、たぇ・なぁぇ・べぃ』
 
 『手鍋?』

『もういいです。。。』

俺、悪気があったわけじゃないのに、説明途中でケンジにあきらめられました。。

また営業中、

ケンジに料理を運んでもらって、

数分後同じテーブルに俺がオーダーを伺いにいくと、

お客さんに

『さっきの料理運んでくれた人、どちらの国のかたですか?』

って、小声で聞かれました。

『すいません、日本です。。。』

彼はどうやって料理の説明したんだろう。。

この話をケンジに伝えると、

「オレどう見ても日本人だと思うんですけどね~!」

って、ゲラッゲラ笑ってたんですが、

残念ながらその言葉すら訛っててうまく聞き取れませんでした。

そんなケンジに最近、

「神谷さん、会津弁バーってどうっすかね?!面白そうじゃないですか?」

って聞かれましたが、、、

もう悪口でいいです、

そりゃ絶対オモシロイよ。。。

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