比べるということ
小さい頃、岐阜の山奥で僕はボーイスカウトに入っていました◎
年に何回か行事があるのですが、そのときのことで今でも
記憶に残っていることがあります◎
行事の一つに40kmハイクという行事がありまして
一日かけて、地図や地面に書かれた暗号のような記号を辿り
子供だけで40kmを班ごとに歩破する◎
といったものでした◎
その行事は歩くだけでなく、時間や、各チェックポイントで
ゲームやテスト、問題などが用意され、それぞれ班対抗という形で
結果として優秀班が決まったり、ビリの班が決まったりするものでした◎
また、班の順位とは別に、MVPみたいな優秀選手(?)賞みたいなものもありまして
みんなそれを目指すのです◎
その年、僕は班において年長で、班長をやっていました◎
班長は班の優勝を目指し、班員をまとめて、元気付けたり
ペース配分をしたり、それはそれは大変でした◎
そして、その年の僕の班は過去に例を見ないくらい
他の班を圧倒し、時間部門でも
チェックポイントの問題の正答数でも
班のまとまりでも最高で、ダントツの優勝でした◎
班の順位が発表され、ワーッと僕の班は盛り上がり
そしていよいよMVPの発表のときを迎えました◎
僕は確信していました◎
『MVPは僕だ』と
だって、過去最高得点や、いろんな班員のいる班を纏め上げ
みんながすばらしい時間で歩破したり、そしてもちろん僕個人も
問題に対しちゃんと正答数を重ね、
『こりゃ、班に引き続き僕自身もダントツでMVPだな』と
思っていました◎
しかし結果
まったく優勝とはほど遠い他の班の
目立たないA君がMVPの栄冠に輝きました◎
僕自身、一気に絶望に堕ち、悔しくて悔しくて涙が出ちゃいました。班長で年長なのに。。
『いったいリーダー(大人)たちは何を見ているんだ!!!!』と憤りを感じました。
ブスッとしたまま、納得いかずにその日は帰途につきました◎
後日、うちの親が僕にリーダーからの伝言で、こう言いました◎
『この間のMVPは普通に見れば誰が見たって道太で、それで
道太はいつもいつも頑張っていて、それなりに結果も出している。
ボーイスカウトではいつも100点の班長なんだって。もちろんこの間も100点よ◎
いや、この間はとくによく頑張ったらしいから110点でもいいくらい◎
でもね、この間、去年は途中で歩くことをあきらめていた
A君が今年は班長の言うことをしっかり聞いて、本人もものすごく頑張って
やっとの思いで40km歩いたんだって◎
A君は例えば去年は20点だったのが今年は頑張って60点に必死で上げたんだって◎
他のどの子よりも、必死でただ歩いてたんだって◎
リーダーはそこをみんなの前で褒めてあげたかったんだって◎
ちゃんと道太の働きももちろん見ていたけれどもね◎
だから、そこのところを分かって欲しいって、リーダーが言ってたわよ◎』
と
それを聞いた瞬間、妙に納得してスーッと心が晴れました◎
まだまだ、幼稚だった僕は、MVP賞で貰える賞品に少しの悔いは
あったものの、
『なんだ、そういうことでA君が選ばれたんだ』
と、リーダーの気持ちも一瞬で汲み取ることができました◎
僕は僕の中で『一番MVPに近いのは僕だ!!』と勝手に思っていたんだなぁ◎
それ以来、自分の基準で人と比べること
人の基準を考えずに自分の評価をすること
をできるだけしないようにしています◎
まぁ人間なんで完全に、というとまだまだできていませんが◎
とまぁ、今日も長々と書きましたが
何が書きたかったかというと
この間の神谷の日記がやたら評判よくてちょっと悔しかったのです笑
でも、人もそういうけれど、何回読んでも面白いのが、また悔しいなぁ笑笑
僕の毎日書く日記をいつも60点とすると
たまに書いた神谷が80点をたたき出した!!!みたいな感じです笑
ちくしょー!!!