父の影

今日の営業中にどうしても足りなくなるものがあったので
買い物に出かけようと、お店の扉を開け

『あ、雪だ・・・・』と

思っていたら、

『あ~ここが青二才か。やっとあった◎もしかして君が道太君かぃ??』

と、声をかけられました◎

『はい、青二才で僕が道太です◎』

と言いお店の中の席へご案内した後
少しお話を伺うと

『君のお父さんと僕は、会社の同期だったんだ◎もう何十年も前になるけどね

しかし似てるなぁ、一目で分かったよ。良かった会えて』

それからカウンターの一番端の席に座られ

父親の若い頃の話
仕事で大阪万博へ行った父の話
父の実家で祖父に会った時の話
父が仕事を辞め実家に戻る時の話
父の事故の後の話

僕が父に似てる話、などなど少しほろ酔いのその方が話すお話は
一つ一つ僕の心をなぜか優しくしてくれたり、感情を刺激してくれたり
気づいた時には少し目に泪が溜まってしまってました。

僕にあえた事で、その方はきっと友人である、今は亡き僕の父を思い出し

僕はその方に会い、今、父がもし生きて仕事をしていたら
その方のようになっているのだろうと思い父を思い出し

お葬式以外で、お葬式などと言ってもほとんど記憶に無いくらい
つまり初めてお会いしたのに、なぜかすごく感慨深く
お互いにとって、きっと素晴らしい日でした◎

今日した乾杯は忘れることがきっと無いような気がします◎

雪は降ったけどなんだか温かく幸せな夜でした◎

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