冬の空

お店でいつものように

眠ってしまった帰り道

大地震が来て
そこに出来た
巨大な穴に
落ちる夢を見て

ビクッ!!!
朝5時半に目覚め

自宅へと帰る◎
さっきまで居た眠気も
地震の夢と
空気の冷たさによって
どこかへ行き
手は自転車が進むたびに
かじかんでくる
冬の空は

青白い

そしてどこまでも
見えるかように
深く澄んでいる
全ての
樹や
建物が
恐ろしく奇麗な
その青白い背景を背に
影絵のように浮かび上がっている
僕もきっと
逆側から見れば
ただの影でしかないのだろう

北東の方に
怪しい雲を発見した
思わず
携帯のカメラを向けた
とっさに思ったのだ

地震雲だ
と◎
さっきの夢は
きっと予知夢だ

と◎
急いで
家に帰る
この隙にも
大地震が起こってしまう気がした
帰った家は
暖かった◎
再び眠気が襲って来た
寝た◎

そして起きて
さっき携帯で撮った
写真を見たら
ただの奇麗な冬空だった◎

予知夢じゃなくてよかった

と思う前に

あんなに手はかじかんでいたのに
がんばって写真を撮って

あんなに必死で
自転車を漕いで
帰って来た自分が
ちょっと恥ずかしかった◎
ちょっとかわいいと思った◎

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