旅立つ謙一へ

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本日、林謙一の卒業式ですが
平日のため、通常より早めに開催するものと
思われます◎
遅い時間はすでに終わっている可能性があるため
お早目のご来店をおススメします◎
小椋道太
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道程           高村光太郎

僕の前に
道はない

僕の後ろに

道は出来る

ああ

自然よ

父よ


僕を

一人立ちさせた
広大な父よ

僕から目を離さないで

守る事をせよ

常に

父の気魄を僕に充たせよ

この遠い

道程のため

この遠い 道程のため

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この日記には書いていないことだったのですが

今日は書いてしまいます◎

謙一は青二才が始まった年の10月末に
入ってきました◎

青二才はスタートして一ヶ月
僕と神谷がメインでやり通すには
あまりにもきつくなってきたため

アルバイト募集をしようと

そこで入ってきてくれたのが
研二と謙一でした◎

青二才の創生期です◎

以来2年5ヶ月
お店の成長と共に一緒に歩んできました◎
(お店はあんまり成長してないですが笑)

その2年5ヶ月の間に

3回も

バックレました!

いきなりお店に来なくなるのです。

何の音沙汰も無しに。

つい先日までは一緒に仕事してきたのに

笑い合って呑んでいたのに

真剣に働いていたのに

いきなりバックレるのです

最初、本当に焦りました

と、同時にやっぱりすごくショックでした

一従業員と
一経営者の立場というよりも
やっぱり
一人の人として
ショックでした

僕も神谷も
自分を責め

そこまで何かが溜まっていた
溜めさせてしまっていたのを

なんで、救ってやれなかったんだろう

って思いました

でも、

毎日の営業および他の業務が
山積しているので

僕らは日々

進め進め
https://aonisai.jp/1502/

を読んで、

空いた時間があれば
謙一の留守電にメッセージを入れ

その間に

毎日を過ごしていました

謙一に裏切られたなんて思ってなかったので

いつかまた、謙一は帰ってくるんじゃないかって
そんなことばかり考えていたので

新しいスタッフを募集する時は

『本当に募集しちゃっていいんだろうか。。。』って
不安になったのを思い出します◎

謙一が帰ってきたときに
居場所がなくなってる。。。

なんて甘いんでしょうか僕。。

結果、その間に
耕平、アンディーという

偉大なるスタッフが入ってきてくれたので

良かったのですが◎

そして、結果

謙一が、いきなり居なくなってから
三週間と少しが経った頃

電話で連絡をよこしました◎

久しぶりに声を聞いて
その間の辛さとか、怒りとか
やるせなさとか、吹っ飛んでしまい

あぁ、無事に生きてて良かったー

なんて思ったなぁ◎

『とりあえず、店に来い!』と言った翌日

青二才の二階で

『どうすんだ!?』

って言う問いに

泣きながら

『また、青二才で働きたいです』

って言う
スラムダンクの三井寿バリの
言葉を聞いたら

あぁ、良かった◎

って

これで、ずっと連絡が取れないままだったら

今、こんなにも人を信用し
人ってやっぱり血が流れているんだみんな◎

なんてこと、思えなかったのだと思います◎

だから、それ以降、もっともっと
スタッフを愛そうと思ったわけです◎

ただ、表現が苦手なので
厳しく叱ったり、下らない下ネタで一緒に大笑いしたり

そんなのは神谷に任せて

僕は受け皿になろうと思いました◎

どんなことをして、そこからはみ出して
飛び出したりして、どうしようもなくなっても

最後の最後は受け止めてあげられるように

一番下には、受け皿としての僕が居る

何をしたって、僕はあなたを応援するよ◎

あなたの味方で居るよ◎

っていう安心感みたいなものを感じてくれたらいいなぁ◎と

帰ってきた謙一と神谷と二階で話しながら

呑んでもないのに、涙がポロポロポロポロこぼれてきて

でも、それを拭くでもなく

そんな決意をさせてくれたのが
謙一でした◎

決してバックレ肯定論ではないですが

アレがあったから、僕、強くなれた

ただ、謙一はまた犯したのです

二度目、三度目は
呆れかえりましたが

すぐに確保しました◎

裏切らない、裏切れないやつだって
分かっている以上、もう、体当たりですよね◎

家から、引きずり出しました笑

僕は、大きな決心をしたのに
まだまだ、子供な謙一に苛ついたりもしました

去年の夏、耕平卒業のあと

スタッフ不足で本当に辛い時期

新しいスタッフが加入しました

二日で二人、バックレました

そこで、人が居ない本当に辛い時期に
一緒に働いていた僕と神谷を見て

人が居ないっていうのは

人が居なくなるっていうのは

こんなにも辛いことなんだ

って、初めて身を持って体験して

そこで、やっと大人になりました謙一が◎

それからは
ちゃんと、自分に向き合い
人のことを考えることが出来

すごく、素敵なサービスマンに一直線でした◎

結局ね、いろいろやってみないと

自分の体の中に落とし込めないし

成長できないんです◎

謙一も僕も◎

なので、謙一は
新たな道のりを歩みだすのだな

って思うのです◎

普段は、寂しいよー、悲しいよー

っていう日記ばかりですが

そういうことなので

今回は、そんな事書きません◎

だって、とてもすばらしいことだと思うから◎

大きく成長した謙一とまた
呑んでみたいのです◎

楽しみで楽しみでしょうがない◎

お互い、数十年後にでも
いいお酒を呑みましょう◎

んでは、いってらっしゃい!

 

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