- 2010年3月31日
- BY 道太
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旅立つ謙一へ
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本日、林謙一の卒業式ですが
平日のため、通常より早めに開催するものと
思われます◎
遅い時間はすでに終わっている可能性があるため
お早目のご来店をおススメします◎
小椋道太
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道程 高村光太郎
僕の前に
道はない
僕の後ろに
道は出来る
ああ
自然よ
父よ
僕を
一人立ちさせた
広大な父よ
僕から目を離さないで
守る事をせよ
常に
父の気魄を僕に充たせよ
この遠い
道程のため
この遠い 道程のため
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この日記には書いていないことだったのですが
今日は書いてしまいます◎
謙一は青二才が始まった年の10月末に
入ってきました◎
青二才はスタートして一ヶ月
僕と神谷がメインでやり通すには
あまりにもきつくなってきたため
アルバイト募集をしようと
そこで入ってきてくれたのが
研二と謙一でした◎
青二才の創生期です◎
以来2年5ヶ月
お店の成長と共に一緒に歩んできました◎
(お店はあんまり成長してないですが笑)
その2年5ヶ月の間に
3回も
バックレました!笑
いきなりお店に来なくなるのです。
何の音沙汰も無しに。
つい先日までは一緒に仕事してきたのに
笑い合って呑んでいたのに
真剣に働いていたのに
いきなりバックレるのです
最初、本当に焦りました
と、同時にやっぱりすごくショックでした
一従業員と
一経営者の立場というよりも
やっぱり
一人の人として
ショックでした
僕も神谷も
自分を責め
そこまで何かが溜まっていた
溜めさせてしまっていたのを
なんで、救ってやれなかったんだろう
って思いました
でも、
毎日の営業および他の業務が
山積しているので
僕らは日々
を読んで、
空いた時間があれば
謙一の留守電にメッセージを入れ
その間に
毎日を過ごしていました
謙一に裏切られたなんて思ってなかったので
いつかまた、謙一は帰ってくるんじゃないかって
そんなことばかり考えていたので
新しいスタッフを募集する時は
『本当に募集しちゃっていいんだろうか。。。』って
不安になったのを思い出します◎
謙一が帰ってきたときに
居場所がなくなってる。。。
なんて甘いんでしょうか僕。。
結果、その間に
耕平、アンディーという
偉大なるスタッフが入ってきてくれたので
良かったのですが◎
そして、結果
謙一が、いきなり居なくなってから
三週間と少しが経った頃
電話で連絡をよこしました◎
久しぶりに声を聞いて
その間の辛さとか、怒りとか
やるせなさとか、吹っ飛んでしまい
あぁ、無事に生きてて良かったー
なんて思ったなぁ◎
『とりあえず、店に来い!』と言った翌日
青二才の二階で
『どうすんだ!?』
って言う問いに
泣きながら
『また、青二才で働きたいです』
って言う
スラムダンクの三井寿バリの
言葉を聞いたら
あぁ、良かった◎
って
これで、ずっと連絡が取れないままだったら
今、こんなにも人を信用し
人ってやっぱり血が流れているんだみんな◎
なんてこと、思えなかったのだと思います◎
だから、それ以降、もっともっと
スタッフを愛そうと思ったわけです◎
ただ、表現が苦手なので
厳しく叱ったり、下らない下ネタで一緒に大笑いしたり
そんなのは神谷に任せて
僕は受け皿になろうと思いました◎
どんなことをして、そこからはみ出して
飛び出したりして、どうしようもなくなっても
最後の最後は受け止めてあげられるように
一番下には、受け皿としての僕が居る
何をしたって、僕はあなたを応援するよ◎
あなたの味方で居るよ◎
っていう安心感みたいなものを感じてくれたらいいなぁ◎と
帰ってきた謙一と神谷と二階で話しながら
呑んでもないのに、涙がポロポロポロポロこぼれてきて
でも、それを拭くでもなく
そんな決意をさせてくれたのが
謙一でした◎
決してバックレ肯定論ではないですが
アレがあったから、僕、強くなれた
ただ、謙一はまた犯したのです
二度目、三度目は
呆れかえりましたが
すぐに確保しました◎
裏切らない、裏切れないやつだって
分かっている以上、もう、体当たりですよね◎
家から、引きずり出しました笑
僕は、大きな決心をしたのに
まだまだ、子供な謙一に苛ついたりもしました
去年の夏、耕平卒業のあと
スタッフ不足で本当に辛い時期
新しいスタッフが加入しました
が
二日で二人、バックレました
そこで、人が居ない本当に辛い時期に
一緒に働いていた僕と神谷を見て
人が居ないっていうのは
人が居なくなるっていうのは
こんなにも辛いことなんだ
って、初めて身を持って体験して
そこで、やっと大人になりました謙一が◎
それからは
ちゃんと、自分に向き合い
人のことを考えることが出来
すごく、素敵なサービスマンに一直線でした◎
結局ね、いろいろやってみないと
自分の体の中に落とし込めないし
成長できないんです◎
謙一も僕も◎
なので、謙一は
新たな道のりを歩みだすのだな
って思うのです◎
普段は、寂しいよー、悲しいよー
っていう日記ばかりですが
そういうことなので
今回は、そんな事書きません◎
だって、とてもすばらしいことだと思うから◎
大きく成長した謙一とまた
呑んでみたいのです◎
楽しみで楽しみでしょうがない◎
お互い、数十年後にでも
いいお酒を呑みましょう◎
んでは、いってらっしゃい!