携帯電話を変えました

僕には

長年、憧れのようなものがあった

でもそれは

口に出したり

文章にしたりしたら

いけない

なぜなら

僕は

10年間以上

一途で来たから

でも

どうしても

それが使ってみたくなった

容姿とか
中身とか
世間体とか

もう

どうでもいい

そんな僕が

使ってみたかったもの

それは

『iPhoneからの送信』

別に

ネットだって

電車の乗り換えだって

今日のテレビ番組だって

全て知りたければ
現状の携帯電話で
可能なわけです◎

それを差し引いても

どうしてもこの〆の言葉が使ってみたかった

拝啓

に対して

敬具

であるかのごとく

前略

に対する

草々のようなそれね◎

前略、携帯電話様

長年連れ添ってきた黒く、カメラのついたあなたを

ついに

iPhoneに絞る時がやってまいりました◎

思い起こせば

あなたと出会ったのは

先代のバッテリーが持たなくなってきた
二年前の夏でしたね

当時はものすごく綺麗な画像が撮れると
世にも話題になったものの,
いつの間にやら時代は進み
今ではその、綺麗過ぎないちょうど良さが
良かったりもします。

どこへ行くにもいつも一緒だった
あなた

一回
酔っ払った私は
駅辺りにあなたを、置きざりにして
しかし
再び杉並署で会えたあの日の感動は
今でも鮮明に覚えています。

あなたと共に生きた
二年間

あなたのおかげで
私の周りの人と
繋がっていることができました◎

契約が切れたとしても
あなたのスペックは素晴らしいです。

お互いこれからは
それぞれの人生

あなたはカメラとして

私は一個人として

同じ家の中で生きていきましょう

一種のお別れですが

ずっとそばに居てください◎

本当に二年間
ありがとうございました◎

iPhoneから送信

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