第三部
最近
やたらと急上昇株
そう、あの定食屋だ◎
第一部
『涙のとんかつ』
https://aonisai.jp/2272/
第二部
『人情味のカキフライ』
https://aonisai.jp/2295/
と、
なんだか最近やたらと通ってしまっているのは
未だ名前も知ることの無いおばちゃんと
その店の持つ人間臭い雰囲気に惹かれて◎
そうなると
当然のごとく
僕は梨枝様を連れて行きたくなるのだ◎
すごくいい素材を使っている
とか
職人の世界で何年間やってきた
とかそう言ったお店や人の肩書きではなく
おばちゃんの作り出す空気感、そう!グルーヴ感を、
そしてあの衣が剥がれてなお旨い!
となる不思議な揚げ物を◎
そんなのを、この日記がごとく梨枝様に紹介したかったのだ◎
梨枝様がお休みの日、僕の仕事前の時間に満を持して
誘った◎
『腹減ったな、外に飯食いに行くぞ◎』
我ながら、かなりかっこ良かったと思う◎
これだけ、きっぱりと言われたら嫁たるもの黙って
二歩後ろに静々と付いてくるしか無いだろう◎
まぁ、
『今日は外でご飯食べよう♪ (●´∀`●)』
って言ったんだけど◎
でも
まだ、おばちゃんのことは内緒だ◎
言うとおばちゃんに対し身構えてしまいそうだから◎
そう、何も言わずとも
自然とそのおばちゃんの出す懐かしさと
お客さんも含めて醸し出すお店全体のグルーヴ感を感じ取って欲しかったんだ◎
だから
すんなり、例の定食屋にいざなう為に
30分前の会話に何気なく(カキフライ)と言うキーワードも織り交ぜておいた◎
(カキフライ)なんて
家じゃ食べることできないし
一度聞いてしまえば、なかなか頭から離れない餃子のような魔法のコマンドだ◎
もうね、ホントに万全◎
案の定、梨枝様も
『カキフライ?そう言えば今シーズンまだ食べて無いなぁ』
なんて、30分前のその時、のんきに言っていた◎
だが
そう、それは全て策略◎
このまま、カキフライを食べたくなり
自然な流れであのグルーヴ感に包まれる為の◎
梨枝様、あなたは今日あのおばちゃんに会うためのレールの上を走ってるんですよ◎
そして、満を持して誘った僕の言葉に乗った梨枝様を連れ立って
僕は向かった◎
そう、あの定食屋に
カキフライのもとに
いや
おばちゃんのもとに◎
商店街の角を曲がり
看板でお店がやっているのを確認して
お店の前に立つと、僕らを待っていたかのように自動ドアが開いた
二回しか来ていない僕だが
いつものカウンターにいつものように座って
『女将さん今日も来ちゃいました』
と言わんがばかりに、今日も一人で切り盛りしている、おばちゃんに会釈をした
ら
見たことの無い、おっちゃんだった◎
(´゚Д゚`)
ホントこの店にはいつも裏切られる笑