- 2012年2月8日
- BY 道太
目標
2月6日18時ごろ
僕と神谷は目標を立てた◎
『今日は酔わないようにしよう』
二人して休んだその日
二人会議を我が家でやって
その後、ご飯でも食べに
と
わざわざ、神楽坂のお店を予約してまで
ご飯を食べに行った◎
スパークリングワインをボトルで頼んだ◎
これだけ、毎日お酒に囲まれた生活をしていれば
普通の人よりもお酒との付き合いと言うものが上手にはなった◎
自分たちの許容量を把握しているのだ◎
スパークリングワイン一本ぐらいじゃ酔わない◎
料理も楽しんだ◎
ま、そもそもお酒がメインじゃないし
ね◎
頼んだものが6割出たぐらいで
スパークリングのボトルの底が顔を出した◎
まだ、酔ったなどと言う状況とは程遠かった◎
ので、白ワインを一本頼んだ◎
料理もすべて食べ終わる頃
ちょうどいいタイミングでそのワインも空いた◎
まだ、酔った内には入らない◎
ちょうど良くお会計をして店の外に出て
時計を見たらまだ22時◎
せっかく普段居ない町にいるんだから
もう一軒ぐらいどこか行こう
となり
普段行かない町
と言うことで
なんと笹塚に行った◎
我ながら渋いチョイスだったと思う◎
大学時代の後輩も呼んだ◎
笹塚で適当に入ったお店で日本酒を飲んでいたら
ふ、と
ある店を思い出した◎
僕が以前、桜上水に住んでいた時
気になっていた店
高井戸倶楽部
看板も無い
駅からも遠い
まわりは完全な住宅地
にある
巨大な倉庫の二階部分をどーんとホールにした
大人の隠れ家みたいな店だ◎
笹塚の店もそこそこに
タクシーに乗り高井戸倶楽部へ◎
到着したら
なんと、CLOSEの看板が◎
ラストオーダーが終わってしまったみたいだ◎
が、電気は点いている◎
ダメもとで、というか
せっかく来たのだからこの異空間な店内だけでも
神谷に見てもらいたくて
薄暗い電気が辛うじて点いているようなエレベーターに乗り
二階フロアに出た◎
そしたら、スタッフさんが
『いらっしゃいませ~』と愛想よく対応して下さった◎
『ラストオーダー終わっちゃったところごめんなさい!
店内だけでも見たくて上がってきちゃいました。。』
と素直に話した◎
店内を見て帰る
そんなつもりだった
のに
『まだ大丈夫ですよ◎せっかくなのでぜひ!』
と優しい言葉をかけてくださった◎
『ありがとうございます!なら、一杯だけダッシュで飲んで、すぐに帰ります』
と恐縮しながらホールにたくさん並んでいたコルビジェのソファーに座り
ワインを注文◎
神谷が白で、僕が赤ワイン
僕らも大人になった◎
そう思わせるには十分すぎる空間だった◎
『ボトルで♪』
今思えば、これがアルコール先輩による
一斉攻撃の狼煙だった、と思う◎
時間が無いのにボトル注文
ま、お店に迷惑かけちゃいけないから
急いで飲んださ◎
途中、ホントに申し訳ない気持ちになってきて
すごく良くしていただいたスタッフさんに
『どうぞ何か一杯飲んでください』
と言ったところ
『うちからテキーラ出すので
一緒に乾杯しましょうよ』
と
どこかで聞いたことのあるようなセリフが
お兄さんの口から発せられた◎
ここは阿佐ヶ谷か!?!?
一瞬脳裏を過ったが
否
下高井戸だ◎
とてつもなくオシャレなダイニングバーだ◎
気が付くと
目の前にはよく見るグラスに
よく見る、メキシコのお酒が注がれていた◎
数秒の間のあと
『テキーラ!!』
いつもの乾杯の掛け声で
一気に体の中にその液体を流し込んだ◎
閉店時間を10分ぐらいオーバーして
お店を後にした◎
再びタクシーで自宅に戻った◎
どうやら、帰った先の自宅でも神谷と呑んだらしい◎
朝起きると
ダイニングのテーブルの上に
空っぽのウイスキーのボトルが
澱んだ曇り空から漏れる精一杯の微かな朝日を浴びていた◎
神谷の荷物もあった◎
神谷の姿は無かった◎
酔って帰ったんだな、と悟った◎
夕方にお店に行き
二日酔いの神谷と会った
前日立てた目標の事は、互いに一切触れなかった◎