ノーパンライフ2

その日

ありがたいことに、けっこうご予約を頂いていて
仕込みが大量にあり、仕事早めに行かねば

と言うのと

その日の営業後
車を運転して千葉に行かねばならなかったのだ◎

千葉に行くのは
サマーソニック出店のため
移動営業車の許可申請が必要で
千葉の保健所が開くのが朝8時半

その時間に行っていたい
と言うのと

運転して行き、営業許可を取る車が

なんとマニュアル車

10年ぶりぐらいにマニュアル車
と言うことで車の少ない夜間に往路は行きたかったのだ◎
ま、簡単に言うと

眠りたかった

のに

梨枝様の鍵のせいで眠れなかった

のだ◎

仕込みをこなし

営業をこなし

千葉までの運転をなんとかこなし

許可申請を無事に済ませ

渋滞の復路をこなし

車を戻して
再び家に着いたのは

二個目の鍵が開いた時間から数えて

33時間後だった◎

ずっと入りたかった

水のように冷たいシャワーを浴びた◎
我が家では
脱衣所に僕の下着があるのだが

そのシャワーが気持ち良すぎて
シャワーを浴びた後

バスタオル一枚で部屋に戻り
水を飲んだりしていた◎
ふと

お腹がいっぱいになると眠くなるから
と我慢していたご飯を食べたい願望が出てきた◎
シャワーのおかげで
少しだけ眠さが緩和されていた◎
脱衣所まで戻るのもめんどくさく
その辺にあったハーパンとTシャツを着て
冷蔵庫を漁った

疲れていたので

何か作るのもめんどくさい◎
表にご飯を食べに行こうと思った◎
マンションの表に出て

気がついた
僕、ノーパンだ◎
どこかしら、スースーする◎
子供の頃、ブリーフからトランクスに移行した時に思った感覚や

もっともっと幼い頃、妹だったか母親だったかのスカートを穿いた時の感覚に近かった◎

先に言っておくが

変な性癖があるわけじゃない◎

スースーするのは僕以外誰も分かるはず無く

先の日記に書いた赤いカバンのように
誰もそんなこと気に留めるはずも無いのに

なぜだかちゃんとチャックは閉まっているか

自転車をこぐ時ハーパンの隙間から正面の人に見えてないか

などと不必要に考え

かなり変なこぎ方をしていた◎
駅近くまで行き

大戸屋でご飯を食べている間も

きっとこの店でノーパンなのは僕だけ
そう思うと

ちょっと誇らしげに思えてきた◎
今考えると

間違った感情だ◎
さらに

人は加速する
もしかしたら

この町でも、僕が知らないだけで

結構居るんじゃないかノーパンライフな人が◎
大戸屋の店員さんも

向かいで定食を食べているおっちゃんも

後ろでご飯を食べている子供や、連れてきているお婆ちゃんも
みんなみんな
誰にも言わずにこっそり

このスースー感を楽しんでいるんじゃないか
実はいつも一緒に働いているマー君だって
こっそりノーパンライフしてるんじゃないか
いやらしい目で見るでも無く

スースー感に変な気持ちよさを感じているでもなく

ただ、そういう人が居るのでは、と思ったのだ◎

眼鏡をかけている人と
かけていない人の差ぐらいに軽い物で
色眼鏡にかけて見たわけじゃないが

今考えれば

ただの変態だが◎
僕は記憶した◎

その時思ったことを
よし、日記に書こう

と◎

不意の
ノーパンライフで
気がついたことを

これは

いいネタになる◎

日記に書こう
そう思ったのだ◎

ノーパンで

家に帰ってきて

僕は眠さが一気にこみ上げてきて
泥のように寝た◎
そして、起きて
今、この日記を書いている◎
たった半日前のことなのに

何があんなに面白かったのだろう
書いているうちに思い出すかと思い
二日分にもわたってズルズルと
長く書いてきたのに

もはや

何があんなに書きたかったのかを

思い出せない◎
ただ、ノーパンで大戸屋に行き

周りに居る人を勝手に
ノーパンかもしれない、と

変な目で見ていた
ただの32歳のおっさんである

僕しか思い出せない◎
もう一度
ノーパンで行ったら分かるのか

いや、
それこそ変な性癖になるから

やめよう◎

ノーパンライフは

もういいか◎
良いのか悪いのかも分からなければ

お勧めすることも無いし

落ちも無い
そんな日記に仕上がってしまいました◎
でも、みんな言ってないだけで
けっこう居るんじゃないかな◎

脱衣所戻るのめんどくせーってパンツ穿かない人◎

ま、きっとあの向かいに座っていたおっちゃんは
そういうタイプだ◎

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