好み。
人それぞれ「好み」や「好きなもの」を持っている。
例えば、僕はラーメンが好き。数あるインスタントラーメン。
その中でも、特にサッポロ一番塩ラーメンが好みである。
スポーツが好き。数あるスポーツの名場面。
その中でも、例えば、2002年冬季ソルトレークオリンピックの
フィギュアスケート男子のアレクセイ・ヤグディンの演目。「Winter」
今でも最強の演目だと思ってる。
例えば、これも2002年。男子ゴルフの全英オープン。
丸山茂樹が見せた16番ホール(だったかな?)での、10m以上のロングパット。
彼の持つパターから放たれた白い球がカップに吸い込まれた瞬間。
全身に鳥肌が立った。これをきっかけにゴルフに興味を持ったかな。
例えば、トイレの“小”は座ってする派。
先日営業前のセッティング中のこと。
尿意の波に襲われた僕の膀胱を解放するべく、トイレに向かった。
僕はベルトを外し、パンツを下し便座に腰を掛ける。
僕を襲った波は、みるみる穏やかになっていく。
目的を果たした僕の体は、次は何を求めるか。
パンツを上げ、ベルトを締めるか?
それとも、恍惚の表情をしてみせた後、ガッツポーズをとるか?
否。
そのターンで使用されなかった大きい方の排泄口に暖かい水を当てるのだ。
「シャーっ」っと。
これがまた、至極気持ちがいいネ◎
心まで強張らせるような寒さの中、堅くなった僕の心まで、ゆっくり溶かしてくれるような
そんな優しさが、その暖かい水にはある。
その温かい水を当てる行為。これにも僕の好みというものは発生する。
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水勢 洗浄位置
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水勢 = MAX
洗浄位置 = 真ん中
で、「やわらか」指定。
これ最強。
大をしてもしてなくても、いつでも両手を広げて、笑顔で迎えてくれる暖かい水。
ありがとう。いい機能だよ。ほんと。
さて、セッティングの続きだと、手を洗い終わった頃、
バーの方から変な声が聞こえる。
耳を凝らすと、
『あぁ、もう少し・・・』
『もうちょっと奥・・・』
『あぁ!そこ!!』
一体何が起きているんだ?!
少々の期待と、変な罪悪感に苛まれながら、僕はトイレからバーに向かって走った。
走った。
その声のする方へ。
トイレから走り始めて、気が付けば2秒という時が経っていた。
バーに到着した僕は、驚愕な光景を目にした。
?!?!
先輩?何やってんすか??
『いや、あの・・・これね・・』
どうやら、奥の方に小さなものを落としたらしい。
一瞬抱いた変な期待感は、シンクの水道から垂れ落ちる水滴と一緒に流れていった。
またセッティングの続きをと、フロアに戻ろうと思った次の瞬間・・・
『あぁぁぁぁぁぁー!!』
声のする方へ顔を向けると、そこには、
果汁たっぷりのグレープフルーツジュースまみれになった神の姿が。
なんか、好みの話なんてどうでも良くなっちゃったけど、
それでも、どうやら僕はあなたが好きみたいです。
神谷先輩◎
もうすぐ午前10時なう。さて、帰るか。