暖簾を腕で押す

ふぁさっ
つい今しがたまで牛蒡天うどんを啜っていたこの店
中野屋と書いた暖簾を上腕を使って押しのけながら

『ごちそうしゃーっす』

と出る朝の7時

うん、いま

明らかに東京一いなせな感じだ

東京一いなせだということは

江戸で一番となり

ゆくゆくは日本一となる

これ間違いないから
その瞬間に日本一いなせな店からの出かたをした僕は

日本一の牛蒡天そばを食べたことになる◎
あ、牛蒡天うどんだった◎

散々飲んだ日の次の日の出汁の美味さは
日本人ならば周知の事実であるであろう◎
飲んだ日の朝は
水、

特に冷たい水

の次に美味いものといえば
出汁の利いた葱と若布の味噌汁
こう思って早33年◎

ふと思う

出生男女比ってのはきっと

50%50%ぐらいで生まれてくるはずで

ま、多少違ってたとしても大体はそんな感じのはず◎
なぜ女子は

あの、

いや

この
朝方の蕎麦屋の出汁の美味さを見て無ぬ振りするのか
ま、分かっている◎

この味は作られた味だと◎

いいではないか◎
味云々ではなく

きっと、暖簾を押しながら入り

押しながら出る

その雰囲気がだめなのではないか◎

まぁ、この見方は偏ったものだと思っている◎

が、実際に男性は、あ、いや、ほとんどの男性は

あの出汁に誘われ

なんの気なしに暖簾をくぐる◎

こと女性となると

一気に暖簾をくぐることができなくなる率が増す◎
一人で立ち食いそばを食べていることが恥ずかしい

たったそれだけだが、それがきっと全てだ◎
男性からしたら

なんてことないことも

女性らしさとか言うよく分からないもののせいで

あの、朝の

あの、飲んだ次の日の朝の

出汁の利いた蕎麦を
あ、いや

中野屋では

出汁と生姜の利いたうどんを

みすみす逃しているのだ◎

これを書いている今

先ほどまで飲んでいた上での

生姜うどん

の後ゆえに感情がマックスになっている◎
女性はかわいそうだと思いながら出た中野屋
出たらスカートの女性がいた◎
あぁ、きっとこんなもんなのか
僕らは男らしさという意味の分からない言葉の上で

ファッションにある意味の制限がかかっている◎

立ち食い蕎麦屋に行く女性もいるように
スカートを穿く男子もいるが少数派◎


僕ら男子がファッションにおいてスカートという選択肢が
無いように、女性においても二日目の朝の立ち食い蕎麦屋というものが
きっと無いことが多いのだ◎


あ、私行けるけど、全然行けるけど

って人は、

僕の感覚的に見て

少数派ですから◎



何が言いたいかって

ただただ、さっき食べた生姜うどんが美味しかったよって

つぶやきたいだけなの◎




まぁ、きっと

こんな話をいくらしたところで

本当に暖簾に腕押しだろうが
旨いぜ!二日目の牛蒡天うどん!350円!
トッピングの生姜は無料です◎
勝手に中野屋の宣伝してみました◎

さて、今日も頑張ろう◎

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