守り、守られる

最近

仕込み中によく今クールのドラマの話がでる。

なんだかんだ、

忙しい、とか帰るのが朝だ、とか

時間が無い人ぶってる僕たちも

HDDという便利なものを手に入れた昨今、

片っ端からドラマを録画して

現実から離れるひと時を楽しみ

次の日に皆で感想を述べ合うのだ。
『いやぁ、次回に期待だね』

とか

『もうそれは録画リストからはずしてもいいんじゃない?

とか

偉そうな事をキャッキャ言いながら仕込みをするのである。

まるで大き目の財布を持って外に出るOLさんのランチ中だ。
ま、実際のOLのランチタイムの今、は存じ上げませんが。
更に言えばヤスだけはこの話題についてこれないけど。。。

ドラマと言えば

やたらと警察ものが多い。
良太にいたっては、自分はスペックホルダーだと言い張るし

オレだって嫁さんに 『せぇ~かぁ~い』 と言って華麗に無視されているくらい

ドラマの警察官は色んな形ではあるけれど

世の中に浸透していると言える。


そんな近くて遠い存在の警察官という仕事だが

今年の春から警察に就職をした若いお客さんがいる。
その子の名前はMくん。

大学生の頃から店によく顔出してくれてて

そのうち酔っ払ってくるのが8割くらい。

彼の注文は決まってビール。

どんなにベロベロでも淡々と一人ビールを飲み

言葉数はとても少ないのだが

ずっとニコニコ笑っているのだ。
就職が決まらないことや

バイト先でのこと

サークルの飲み会のこと、

決して自分から話さないが

質問をするとニコニコと答える。

そして話終わった頃にはまたビールを頼む。
そんなM君をスタッフ全員が弟のように思っていたが

警察に就職が決まったと報告にきてくれたときには

よかったね!!!と思う気持ちと、

そのホンワカとした性格に

うん、君、大丈夫か?という気持ちで正直誰もが不安だった。
警察学校にこれから行きます、

という時もわざわざ挨拶に来てくれたのだが

実際は『お正月に実家に帰省します。』

とあまり変わらない緊張感だったのを今でも覚えている。

それから半年。

先日学校を出て寮に入り

遂に警察官になると、報告に来てくれた。
その彼は半年前とは見違えるほど

ガタイがひとまわり大きくなり

首もかなり太くなって屈強な青年になって帰ってきた。
半年でこんなに鍛えられるの?と思うほどだ。
話によれば当然毎日トレーニング漬けで

規律も本当に厳しく

聞いてるこっちが、そこまでするの?ってちょっと引いちゃうくらい。

テレビなんかも当然見えないし

買うのだって申請がいるらしい。
そんな厳しい環境のなか

唯一使える携帯で

毎日楽しみに見てくれていたのが

この

僕らの拙い 【青二才日記】 だった。

その時間で、以前居た生活の一部の現状を見て

楽しんでくれてたんだって。
なんかもう嬉しくなっちゃって。

親になったことないけど親の気分でグッときちゃった。

ドラマの世界と現実では

ま、雲泥の差があるんだと思うけど

それでもその彼は

あのドラマの警官のように

国の為に、皆の為にと

声に出して言ってくれるような人間だと信じられます。

身内びいきかもしれないけどね◎
どうせこの日記も見ることだろうから

私信のようにこの場を使ってしまうけど

美味いビール用意しとくからいつでも息抜きに来いよ、M澤くん!

しかし、あれだな

やっぱり本物は、指の伸び方、角度にあそびが無ぇなあ。。。



↑
PAGE TOP