- 2015年1月20日
- BY シンヤ
夢と現実。
あれは、夢か現か。
今でもよく分からない。
1月15日朝。
うちの小椋代表の誕生日が1月17日だけど、
少し早いバースデーサプライズをと、社長以外は中野店に集まっていた。
社長が来るまであと30分。
あーだこーだと社長が驚くまでの最終仕上げの計画を立てる。
実はこの日、打ち合わせがあるという嘘の設定で、
社長と神谷さんは中野店で待ち合わせていた。
中野店の鍵を忘れたということにして、
一旦外に出てシャッターを下ろして外で社長を待つ神谷さん。
中では自分も含めたみんながキッチンの中に隠れてクラッカーの準備をする。
店の電話が鳴った。
社長が来た合図だ。
息を殺してジッと待つ・・・
「ガシャ!ガラガラガラ・・・」
店のシャッターが開く。
神谷さんがスーっと先に入って、
予めiPhoneに用意していたバースデーソングを店内に流す。
『社長!誕生日おめでとー!!!』
目が点になってキョトンとしてる社長。
完全にサプライズが成功した時のリアクションだ。
思えば1ヶ月くらい前からの計画。
15日を休みにするのは内緒だから、
中野店に貸切の予約を入れた。架空の人が。
社長以外でラインのグループを作り、そこで会話。
一緒にいる時にラインのポップアップでバレないように
細心の注意を払う。
架空の打ち合わせを入れる。
などなど。
誤算は社長が貸切予約にと知らぬ間に発注していた
ビッズサイズのカブト。
本当に誤算はこれだけ笑
とりあえずお祝いの乾杯。
・・・。
・・・あれ?
こんな状況、そして1杯目。
いつもならグイグイいけちゃうけどお酒が入っていかない。
思えばここら辺から違和感あったんだよな。
電車で東京ディズニーシーに移動。
移動中も歩きながら飲むみんな。
胃もたれを疑いソルマックを飲む。
前日胃がもたれるようなものを食べてないし、飲んでない。
そもそも寝る前に何も口にしていない。
もう嫌な予感がしてたんだな。無意識に分かってたんだ。
いつもと様子が違うって。
ソルマックを飲んだのも、ただの胃もたれであってほしいという
希望的な買い物だったんだろう。気休めの。
移動。そして到着。
一向に気が休まらない・・・
でも今日は社長のお祝いだし、
卒業したアンリが楽しみにしてたディズニーだ。
帰る訳にはいかない。
一縷の望みに賭けて、入場料を払った。
しかし外は寒すぎるし、何より豪雨で身体が衰弱していく。
吐き気と胃痛の波が交互に押し寄せてくる。
そいつらに抵抗しようと、レインコート、被り物を購入。
雰囲気を楽しんだら吹き飛んでくれと言わんばかりに、
買ったばかりの被り物を被る。
今後の行動の作戦を立てるのと、
食事をしようってことで店に入った。
無情にも吐き気と胃痛の波が激しさを増していく。
だめだ、我慢できない・・・
帰ることも考えたが、少し寝たらよくなるかもしれないという
淡い期待を胸に救護室へ向かった。
ディズニーの救護室だ。
入ってくる人の気を紛らわせる為に部屋の中が
いろいろ飾られてるかもしれない。
もしかしたら優しそうなキャラクターが
気休めでも胃腸が治る魔法をかけてくれるかもしれない。
が、そこは・・・
思いっきり現実だった・・・
もういっそのこと、魔女が出てきて
「お前は治らないよ。少なくとも今夜はね。」
「消化のいいリンゴでも食べるかい?吐くだろうけどね。」
なんて冷たくされてもいいから何か現れてって思った。
「ここって何時までですか?」
何も言わないで水を持ってきてくれた優しい看護師さんは
19時までだと優しく答えてくれた。
とにかく僕は一旦寝て、頃合い見計らって帰る決意をした。
熱はどんどん上がる。38度超。
結局19時ギリギリまで寝て、
神谷さんに見送られ夢の国を後にした・・・
え?買った被り物はどうしたかって?
梨菜の遊び道具に成り下がったよ!!!笑