新潟

中学・高校時代

小椋少年もご多聞に洩れず

オシャレというものに興味があった◎

毎月何度も電車で一時間かけて名古屋に服を買いに行ったりしていた◎

が、上京し

エンゲル係数が上がる中でいつしか

徐々に見た目にかけるお金というものが減っていった◎

今では3行目にある

オシャレという単語を使うのでさえも

ちょっと勇気がいるぐらいだ◎

どこへ行った!?

俺のオシャレ感◎

そんな自分でもTPOに応じて最低限のことは守る◎

大都会仙台、雪の積もっていない仙台に

市場のオッチャンが履いているような

この本気の長靴、北海道で購入したオシャレ感ゼロの長靴は合わない◎

長靴からスニーカーに履き替えていた昨日

バスに乗りあっという間に

再び長靴必須エリアへ◎

オシャレより実用性でしょ◎

新潟駅から各駅停車で途中乗り換えなどもあり小一時間◎

中野や神保町を行ったり来たりマルチに動いてくれる

長野裕美ことロミの実家、村上市に来た◎

当然のごとく無人駅

さっき入ってしまったsuicaの清算どうやってしたらいいんだろう、と思うぐらい無人◎

車道との間には昨日積もった雪が除雪され

壁をなしている◎

これはもう、長靴無しでは無理、絶対無理だ◎

と思っていたら

同じ駅で一組だけ降りた高校生カップルはローファーとスニーカーで

雪の中を手を繋ぎながら帰って行った◎

若さか、若さゆえのその選択なのか

自分と神谷の足元を眺めながら

雪の歩道を歩いた◎

隣の家の声まで聞こえてしまうほどの大都会東京

今はそんなところにいるのだけど

ロミの生まれ育ったところはやはり静かな雪の町だった◎

岐阜出身の自分が偉そうには言えないが

こんなところから東京に来て

みんなにおばさん扱いされながらも

いつも笑顔でがんばってるんだなーと思えたら

なんだかかわいいなロミ、と思えた◎

家につきチャイムを鳴らすと

お婆ちゃんが出てきて

「どうぞどうぞ、遠いところからわざわざ」

と案内してくださった◎

ロミの妹

お父さん、お母さんも続いてご挨拶できた◎

「泊まっていったらいいのに~」などと本気で言ってくれていた◎

時間が無く泊まることはできなかったが

おいしいご飯を頂き、新潟まで車で送ってまでしてもらってしまった◎

車内でお父さんに、村上市のいいところ、話をたくさん聞いた◎

駅の観光案内所などの立ち話では聞けない地元の話がたくさんあった◎

やっぱり、そういう話を聞いてこそ地方を知る一つになるんだよな、などと感じていた◎

次はやっぱり泊まってゆっくりお父さんやお母さんとも飲みたい◎

ロミにいつも支えてもらっています、ありがとうございます!

と感謝だけしてお別れをした◎

新潟市から再び電車に乗り

20分ぐらいの町に着いた◎

今夜はここでお世話になる家があるのだ◎

あゆみ

以前阿佐ヶ谷に住んでいて、阿佐ヶ谷がまだ日まで日までどうしようもない

初期のころによく来てくれていた◎

僕のことは道太にい、神谷のことはヨシクンと呼ぶ◎

その後引っ越し、結婚、出産を経て今まだ東京にいるのだが

節目節目ではいつも必ず顔を出してくれる◎

新潟でどこか泊まれるところを探していたら

そんなあゆみから実家に泊まってよ、と連絡がきたのだ◎

お言葉に甘え、あゆみはその場に居ないが

実家にお世話になることにした◎

長靴でシャリシャリ雪を踏みながら歩き

家に着くと、お父さん、お母さん、が迎えてくれた◎

ほどなくして、弟も帰ってきて一緒の食卓に着いた◎

大きなテーブルにたくさん並べられたごはん、お母さんの味を味わいながら

やはり東京にいるあゆみの事を話題にしたり思い出してみたり◎

今は、逆にあゆみが母になって子供にごはんをあげているんだもんな◎

旅に出ると、やはり東京にいては見落としていた時間の経過も感じる◎

一つのテーブルを囲み家族がワイワイとご飯を食べる

そこに混ぜてもらえたことも幸せだったし、その空気を感じれただけでも

何か次につながるようなことを感じた◎

みんなでご飯を食べる◎

温かいお風呂もいただき、僕らは深い眠りについた◎

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