フェリー

フェリーは良い◎

旅というものが普段と何が違うかと言えば

非日常に自分を落とし込むことができるということなんだと思う◎

非日常の作り方という面から見たら

一番その差を作りやすいものは

きっと時間の概念を変えることになることだと思う◎

もう一度言うけど

フェリーは良い◎

1回乗船してしまうと

電車などではなかなか考えられないぐらいの時間をかけて目的地に着く◎

携帯も通じない◎

船内でお酒もつまみも売っているし

海を展望できる風呂だってある◎

やめときゃいいのに、また勉強を始めてしまった◎

「夜の海は怖いよな」

「そうだな、怖いよな」

なんてことを言いながら甲板で飲むビールは

本当に体を芯から冷やした◎

ゴゴゴゴゴと床下から聞こえるエンジン音

モクモクと煙を上げながらフェリーは進んだ◎

ハルキと飲んだ最後のテキーラが効いたのか

僕も神谷も2等船室に戻って他の先客と同じように

雑魚寝を始めた・・・

訳がなかった◎

船室に戻る前の売店前で

まさかのこれを発見してしまったからだ◎

陸奥男山

このフェリー、苫小牧港を出て朝に着くのは八戸港

八戸港に降りた理由はここへ行くため◎

陸奥八仙の醸造元

八戸酒造◎

この 八戸酒造さんが主に地元向けに作っているのが

先の陸奥男山という訳だ◎

これは、そう、アレだ

予習だ◎

ワンカップを4本買って、船内のイートインコーナーで始めた◎

札幌のK君ママにもらったさきいか、干しツブ貝がどうにも酒を進ませる

気がつけば目の前で神谷が酔っていた◎

そして、阿佐ヶ谷の新店について話をした◎

かなりたくさんのアイデアが出た◎

覚えていないものもあるかもしれないが、大事なところだけは覚えている

と思う◎

その後約1時間飲み

顔を真っ赤にして雑魚寝ルームへと戻り

泥のように寝た◎

次に目をさますと、朝日とともに八戸港がすぐそこまで来ていた◎

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