かばん

ほぼひと月前、1月のとある日に誕生日を迎えた◎

37歳の到来である◎

その誕生日の前日、神谷が不意に

「ほら、これ。そんな高いもんじゃないし適当に使ってよ」

と、トートバッグをくれた◎

いつも、食材などの買い物も、書類も全て

これまた以前にどこかで貰ったエコバッグを使っていたのだが

おかげさまで断然にそれより、グレードアップした◎

特定の職業の方を除いて

日々持ち歩くカバンの重さは

仕事のできる量に反比例すると思っている◎

仕事のできる人は軽く

仕事ができない人、遅い人は重く、いつも必要のないものを

西から東へ、北から南へと、ただ運んでいる、のだと思う◎

いつか使うだろう、や

とりあえずカバンに入れておこう

家に帰ってもカバンの中をリセットすることなく

明日の予定に必要なものだけをさらに詰め込む

こんな事ではかばんは重くなり

非効率な方への負担が増えるだけだろう

そんなことは分かっている

僕のかばんは今日も重い。

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