いい年こいて初の一人海外(6)

タクシー

バスチケット

と二度のボッタクリに会ったけれど

くよくよしていてもしょうがない、し

日本円にしたら数百円~千円ぐらいのもんだ

せっかく短い期間で旅に来てるんだから

事をスムーズに運ぶための経費だったのだと言い聞かせていた◎

どうしてもまたタクシーに乗る気にならずに

市内を歩いて観光することにした◎

といっても、そんなに観光スポットもあるわけでもなく

中央駅から30分ほどで最大の観光地

シュエダゴンパゴダに到着した◎

現地のルールに従い裸足になり

寺院の中へと入っていった◎

うん、

とんでもなく綺麗だね、というか派手と言うか◎

が、

あっという間に一周してしまった◎

途中何かありがたいお話を聞き入っていたが

言葉が分からず断念◎

やはり

気とか、念力のようなもので受信できるほど

まだ、修行を積んでないのだと思う僕は◎

シュエダゴンパゴダを30分ほどで出て

お腹を満たしに再び街へ出た◎

昨日の夜で何となく

慣れだしていた◎

本当に人間の

慣れる

という能力はすごいと思った◎

あんなに緊張して降りた飛行機

二度のボッタクリ

それでもミャンマーに嫌悪感なく慣れてきていた◎

写真付きのメニューや店頭に料理があるようなお店に入り

指をさして注文し、座り、食し、お会計し、お礼言って帰る◎

なんとスムーズなんだろう◎

本当にバチが当たると思うけれど

こういったお店の方が観光地よりも

よっぽどドキドキさせてくれる◎

また、電車にも乗った◎

ちょっと遠くへ行くのに

日本なら電車の選択は普通だけど

ここミャンマーではその選択はほとんど取られない◎

なぜなら、遅れに遅れるからだ◎

明日行くはずのバガンと言う町まで600キロちょっと

日本だと東京~姫路か岡山あたりかな◎

バスだと8時間半

電車だとなぜだか16時間以上・・・

でも、だからこそその不便な乗り物にも乗ってみたかった◎

中央駅

切符をどこで買えばいいのかもたもたしている間に

電車が来たのでとりあえず乗り込んだ◎

窓も扉もない電車◎

日本だと考えられないが

やはりこういうところがドキドキする◎

3~40分ほど電車の空気感を楽しみ、そこそこ人が降りた駅で僕も降りた◎

結局切符代をどこで払えばいいのか分からないまま下車◎

暑い◎

やはり喉が渇く◎

ビールだ◎

昨日飲んだ最高にうまいビールよ再び◎

と◎

彷徨った◎

が、やはり

この国の人たちは、ビールやお酒を昼から飲むのが

デイリーではないのか◎

どこへ行っても

ビールのポスター、生ビールの樽

メニューにビールの文字

が見当たらず

ずっと彷徨う事2時間◎

もうね、寺院とか、景勝地でなく

ビール!

ビールの一択!!

だがそのビールに出会えない◎

きっとこれも修行なんだ、と◎

いずれビールから発せられる気やら念を感じ取れるためになるための試練なんだと◎

そして

歩くこと2時間

ついに

開いてるお店の奥に

神々しいビールのポスターが!

すかさず入って行き

ポスターの横に鎮座するご本尊こと

黄金のビアサーバーを指さし、そのままその指を天に向け「ディスワンプリーズ」と◎

完璧◎

もうね、ボッタくられてもいい◎

どれだけ価格乗せられてもきっと

一杯300円とかだろう◎

飲んだ◎

喉の渇きと

異国での注文がスマートに決まったこととで

旨味がまさに頂点を極めていたと思う◎

あの瞬間はおそらくずっと覚えているであろうと思った◎

あっという間になくなり、カウンターの中にいた人に向け

もう一度、天を指すポーズ◎

また運ばれてきたビール◎

また天を指し

天を指し

いよいよ本格的に現地のお店だったので

写真も英語も無いメニューだったが

飲食業での経験により

一番左上は一番おすすめが◎

ということで一番左上のもの、と

一番高い料理(それでも400円ぐらい)を頼み

さらにビールを追加した◎

料理も美味しかった◎

この旅がどんどん加速的に楽しくなってきた◎

慣れるって本当にすごい◎

結局ビール8杯、料理2品を頼んで

お会計は1400円ぐらい◎

バスの発車時刻が近づいてきたので

苦手としていたタクシーにも再チャレンジ◎

アウミングラのバスステーションを伝え

一度渋り、ちょっとだけ下げて貰えて満足し

いい気分でタクシーに乗った◎

おっちゃんが渋滞で少しイライラしていたのか

僕はここぞとばかりに日本から持ってきた

ミルキーを差し出した◎

おっちゃん喜んでくれてね◎

いい気分になったので降りるときにミルキー全部あげてきた◎

バスターミナルでバスを待つ間、再び現地の食堂みたいなところに

ビールを確認◎

入って行き

ビールを注文◎

もうね、完全にこなせてる◎

そのお店の子供と思われる子がビールを持ってきてくれたので

すかさずお菓子を投入◎

見たことないような喜びようをしてくれた◎

ありがとうカズヤ

あなたの言葉、正しかったよ◎

そこからもビールを飲んでいる間

子供が近づいてきて服をツンツンしたり

ありがとうとお礼を言われたりした◎

ちょっとしたお菓子でこんなにも◎

ものすごくいい気分で飲んでいたら

あたり一帯が停電になった◎

子供の遊ぶ声と

真っ暗な中で飲むビール

電気点いたら今度はバイクがそのまま入ってきたり

ま、何でもありだし、みんな許容するし◎

そんな空気の中での一杯

また、これも忘れられない一杯だった◎

おかげで

発車したバスの中では

途中エアコンが利きすぎて寒さで起きた以外

ずっとぐっすりだった◎

しかし寒かった◎

真っ暗な朝4時バスは北方の昔の王朝があった街、バガンに着いた◎

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