名も泣き味噌汁

昨日の夜中、阿佐ヶ谷店のテーブルでお客様同士がまじめな話を展開していた◎

どうやら聞くところ、11月に行われるイベントで料金設定の価値観の違い

から、発展し、イベントの方向性やコンセプトなどを互いにもう一度

とにかく言い合う、みたいな内容に◎

一つのことを複数人でやろうとしたときに

皆の意見の違いをまとめ上げるのは大変だ◎

だが、見切り発車で動いてしまい

後々にもともと友人だったりした関係にひびが入ったり

そんなんになってしまうと、「じゃやらなきゃ良かった」という最悪のパターンもある

3か月も先のイベントに関することで

今ここまで熱くなれることが素晴らしいと思った◎

そうそう、料理も営業もイベントも

下準備がしっかりしていることに越したことはないからね◎

そう思い、深夜ではあったが

丁寧に出汁を取った◎

こういう時にまず

出汁を飲んでもらい、そこから

「出汁さえしっかりしていればこの後だいたい何をやっても美味いんだよ、だから今ちゃんとみんなで話し合いな」

と、勝手に気が利く、渋いバーのマスターのようなことを目論んで、だ◎

丁寧にとった出汁

店内に鰹節の匂いが立ち込める

「ん?いい匂いだなぁ」

とそろそろ誰か一人ぐらい気がついてもいいんじゃない?

換気扇を止めた◎

より一層店内には出汁の匂いが充満する◎

皆のディベートは一向に収まらない

ふと気が付いたが

この空気感の中でいきなり「いいからこの出汁を飲んでみな」

などととてもできない空気だ・・・

冷蔵庫から味噌を出し、溶いた

みょうがや豆腐を入れ、出汁ではなく

味噌汁を作り、「ほらよー」と言い渡した◎

「うん、この時間に味噌汁は美味い」

出汁単体を持っていくことはできなかったが

場が和んだ◎

ま、いっか◎

ただ、もう厨房閉め終ったような時間なのに

その味噌汁ちゃんと一からやったんだからね!

基礎工事が大事だと分かってほしくて◎

うん、やっぱり、まぁいっか◎

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